九州青商会の心意気
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9月27日の日刊イオで(全)さんが報告しているように、9月22日、「ウリ民族フォーラム2019in九州」が福岡県北九州市で盛大に行われた。ウリ民族フォーラムは毎年行われており、今回で23回目だという。
これまで、各地方の青商会本部が責任をもってフォーラムを準備してきた。準備期間は1年間にわたる。主催する青商会ではいろんな企画を考え、動員し、お金も集める。いつごろからか、一過性のイベントとしてではなく、地域同胞社会と民族教育を継続的に発展させるための大きな契機、運動として、ウリ民族フォーラムが位置づけられてきた。
昨年の兵庫でのフォーラムではドキュメンタリー映画「ニジノキセキ―『4.24』の未来へ、七色の架け橋―」を制作するなど大々的なプロジェクトを推進して大きな成果を収めた。
今回の九州フォーラムで私が非常に感心し感動したのは、青商会のメンバーらが九州7県を周り、同胞たちを訪問する活動を繰り広げたことだ。
朝鮮新報の記事「火種から同胞社会の灯に/九州青商会が歩んだ数万kmの道のり」http://chosonsinbo.com/jp/2019/09/kyckyusyu-forum/ では次のように紹介されている。
「青商会は民族フォーラムの開催を決意し、1年間にわたって九州各地の同胞の中へ深く入っていく決意を固めた。メインとなる活動は、九州同胞に「会う」、それだけだ」
兵庫県や大阪府といった一つの都道府県での開催ではなく、九州の7県が主催する今回のフォーラム。それゆえに、網羅する地域が広く、困難なことも多かったと思う。同胞たちがほとんど住まない地域も多い。その中で、総聯の活動の基本である「訪問」を中心にすえた。そして1年間、実行した。本当に素晴らしい。
もちろん「訪問」が中心ではあったが、(全)さんが報告しているように、九州青商会がプロモーターとなった全日本プロレスの「2019 SUMMER ACTION SERIES・北九州」(7月23日)や、朝高生と韓国・中国・ロシアなどにルーツを持つ同胞児童・生徒たちの交流イベント「MEGA エキサイティングスクール」(7月26~29日)など、意欲的な企画も開催してきた。
フォーラムを跳躍台として、九州の同胞社会のますますの発展を願いたい。(k)
※今日、午後3時から名古屋高裁で愛知高校無償化裁判の判決が出ます。日刊イオでも速報する予定です。
最後に、朝鮮学校の本当の姿を世界に伝えるための英語版サイトができたお知らせです。その名も「Uri Hakkyo Stories(ウリハッキョストーリーズ)」!
サイト名:Uri Hakkyo Stories サイトアドレス:urihakkyo.org
韓国で2014年に出版された『チョソンハッキョ イヤギ』(『朝鮮学校物語』、日本でも若干のアレンジを加え花伝社から2015年出版。韓国の「地球村同胞連帯」と日本の「『高校無償化』からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」の共著)のQ&Aを再構成して、朝鮮学校がどんな歴史を持ち、現在どのような状況に置かれているかを世界中の人々に分かりやすく伝えるためのサイトです。
このサイトを海外の研究者やNGOをはじめ、朝鮮学校の姿に関心を持つ全ての人々に積極的に広めることで、朝鮮学校を支援する輪を世界に広げていきたいとしています。