通算490回! 観客50万人超え! 金剛山歌劇団長野県公演
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金剛山歌劇団2019アンサンブル・中南信地区公演「アリランの春~我らの願い 夢列車に乗せて~」が、10月4日、まつもと市民芸術館(長野県松本市)で行われ、下半期公演のスタートを切りました。
公演には、県内の同胞、日本市民ら約800人が足を運びました。
今回の公演は長野朝鮮初中級学校創立50周年を記念したチャリティー公演でもありました。
長野県では金剛山歌劇団の前身である在日朝鮮中央芸術団が創立された翌年の1956年から今年まで64年間連続で公演を開催し続けています。
今年は松本市を皮切りに、長野市(10月5日)、上田市(10月6日)でも公演が行われました。
今回で長野県における公演回数は通算490回を数え、観客動員も50万人を超えています。
朝・日友好関係が地域に深く根づく長野では、公演への日本市民の関心が多く寄せられています。賛助広告、協賛金の大半が日本の企業や団体で、また毎年、公演には800~1000人の観客が訪れています。そして、その9割が日本の市民たち。
河舜昊・実行委員長(51)によると、「長野には金剛山歌劇団の固定ファンが多い。ファンの方々が横のつながりで多くの観客を連れきてくれるのも一つの特徴だ」といいます。
また、昨年からはさらに多くの観客を動員しようと、長野県青商会が「KMP」と題するプロジェクトを実施。KMPとは、「가극단(歌劇団)満員プロジェクト」の意で、その頭文字をとって名づけられました。青商会会員が日本学校を訪ねて宣伝活動を行っています。
会場内は長野初中オモニ会恒例の売店が場所をかまえ、キムチや餅、海苔などの食料品や、オリジナルのチョゴリアルバムやキーホルダーを販売。キムチは毎年売り切れ必至の人気商品だといいます。
(オモニ会)
また、女性同盟中信支部メンバーたちが公演を控えた団員たちに手料理を振舞うのも長野の伝統。この日、舞台裏にはスジポックム、からあげ、サラダ、キムチ、フルーツなどボリュームいっぱいの料理が並んでいました。
(女性同盟中信支部メンバーたち)
公演に先立ち、長野初中の生徒たちによる舞踊とチャンダンが披露されると、会場からは温かい拍手が送られました。
公演の1部では、発展を遂げる朝鮮の姿が歌と踊りを通じて映し出され、2部では朝鮮民族の平和・繁栄・統一への思いが込められた数々の演目が披露された。観客たちは、舞台上に広がる華麗な踊り、会場内に響き渡る美しい歌声と楽器の音色に魅了されていました。
5年ぶりに公演を観覧したという大町市在住の男性(70)は、「踊り、演奏、歌唱と素晴らしい芸術を体験できて感激だ。朝鮮半島の統一に向かって進んでいくという力強い決意が随所に表現され、圧倒された。国同士の関係が悪くても、文化を通じて交流を深めていくことが大切だと感じた」と感想を話していました。
1975年から長野県での歌劇団公演開催に携わっている荒井宏行さん(66、松本市民会議・事務局長)は、「60年以上もの間、長野県で絶えず朝・日交流が行われているのはとても稀有なこと。日本の市民たちに文化芸術を通じて朝鮮、在日の人たちについて知ってもらいたいとの一心でこれまで関わってきた」と思いをのべました。
今後の金剛山歌劇団の公演スケジュールを下記にまとめました。詳細は金剛山歌劇団HPをご参照ください。(http://www.kongozan-ot.com/)。
また、HPに記載のない地域でも公演が予定されている場合がございます。詳細は、金剛山歌劇団、各地域本部・支部にお問合せください。
「アリランの春~我らの願い 夢列車に乗せて~」、ぜひ、ご観覧ください!(全)
【金剛山歌劇団公演日程】(HPより)
10/18(金) 札幌公演
10/21(月) 岡山公演
10/23(水) 豊橋公演
10/24(木) 名古屋公演
11/11(月) 広島公演
11/12(火) 下関公演
11/14(木) 小倉公演
12/9(月) 東京・大田公演
12/12(木) 神奈川公演
12/24(火) 埼玉公演