「マウムコンサート Vol.2」@千葉、360人で盛況
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「マウム(心)コンサート Vol.2」(主催=女性同盟千葉県西部支部)が10月10日に船橋市勤労市民センターで行われ、約360人が会場に足を運びました。
2014年の千葉朝鮮初中級学校チャリティーコンサートに続き2回目の開催となった「マウムコンサート」。
今回は、高校無償化制度から除外されながらも、前を向いて学校生活を送る朝鮮学校の子どもたちのありのままの姿を同胞や日本市民に見てほしい、子どもたちの未来を地域で育んでいきたいとの思いから、金明珠さん(女盟千葉県西部支部委員長)が呼びかけ、企画されました。
公演には、朝鮮民謡歌手の宋明花さん、ソヘグム奏者の河明樹さん、尹慧瓊さん、チェリストの朴純香さん、ピアニストの金南嬉さん、シンガーソングライターの金嬉仙さん、金剛山歌劇団のヘグム奏者たち、東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校の生徒・学生らが出演し、多彩な演目が舞台に上がりました。プロの演奏家らは全員、日本各地の朝鮮高校の卒業生たちです。
オープニングを飾った「鳩よ、高く羽ばたけ」では、ピアノ、ヘグム、チェロの伴奏に合わせて、宋明花さん、金嬉仙さんが二重唱を披露。二人の美しい歌声が叙情的な旋律に乗って会場に響き渡りました。
続いて宋さんはカヤグム併唱「ノドゥルの川辺」「みかんの花咲く丘」など、朝鮮と日本の楽曲を歌いあげました。
ほかにも、朴純香さんはチェロのあたたかく、やわらかい音色で独奏「トロイメライ」「美女と野獣」など、馴染み深い曲を披露。
東京朝高生、朝大生らとプロの演奏家が共演したヘグム12重奏「ヒバリ」も披露されました。
引き続き「ウリハッキョの魅力を考える」をテーマに朴英二さん(映画監督)のトークショーが行われた後、東京朝高の生徒、合唱部、舞踊部によるミニコンサートが披露されると、会場からは、あたたかい拍手が送られました。
公演後、出演者の宋さんは、「歌や演奏を通じて私たち在日アーティストが歩んできた道のりを伝えたかった。プロのアーティストと共演し、朝鮮の芸術を披露できたのは、朝高生や学生たちにとって貴重な経験になったと思う。この経験を糧に、これからも民族の文化を継いでいってもらいたい」と思いをのべました。
市内から駆けつけた同胞男性(72)は、「合唱の美しいハーモニー、迫力があってきれいな舞踊を披露した朝高生たちの公演に力をもらった。生徒たちの素直でいきいきとした姿、朝鮮学校の魅力が詰まった公演だった」と感想を話していました。(全)