創作歌謡3『ウルリョラセノレ』が出版、同胞音楽家たちが作詞・作曲
広告
11月30日に在日本朝鮮文学芸術家同盟(文芸同)音楽部が主催する「創作歌謡3『ウルリョラセノレ(울려라 새노래:響け、新しい歌)』出版記念音楽会」が東京朝鮮中高級学校(東京都北区)で行われ、朝鮮学校の児童・生徒、同胞、音楽関係者ら約200人が会場に足を運びました。
創作歌謡3「ウルリョラセノレ」は、1993年から2018年にかけて在日同胞音楽家、作曲家の間で創作された100曲の歌をまとめた歌謡集で、今年迎えた文芸同結成60周年(1959年6月7日)を記念して出版されました。同胞たちの暮らしと文化を反映した情緒豊かな歌謡曲がまとめられています。
出版記念音楽会には、東京と神奈川の朝鮮学校の児童・生徒たち、金剛山歌劇団歌手の李栄守さん(朝鮮の人民俳優)、金剛山歌劇団器楽部、神奈川民族音楽アンサンブル「MU」など、多数のアーティストやグループが出演し、全9作品を披露しました。
オープニングを飾った民族器楽合奏「春が来た」「チョゴリは私たちの翼」では、迫力のある演奏で力強い音色が会場内に響きわたりました。音色の一体感、軽快なリズムに観客たちは音楽の世界へと誘われました。
李栄守さんの独唱「우리 분회 불고기타령」(作詞・作曲=金学権さん)では、同胞たちが七輪を囲み、分会長の乾杯の音頭で楽しいひと時を送る、トンネの風景が李栄守さんの力強い歌声で表現されました。
フィナーレでは、全出演者による合唱「ウリハッキョを守る歌」が披露されました。
音楽家の金学権さん(71)は、「今回の歌謡集は、40~50代の音楽家たちが中心となって出版され、うれしく思う。今、同胞たちを取り巻き厳しい状況が続いているが、苦しいときほど、歌が原動力となる。このような音楽会は同胞社会の間でもっと開いていくべきだ。これからも同胞たちの間で広く親しまれる歌を作詞・作曲していきたい」と話していました。(全)
●創作歌謡3「ウルリョラセノレ」
編集:在日本朝鮮文学芸術家同盟音楽部
発行:ハンマウム出版社
価格:1000円(税別)
問合せ:TEL.06-7891-8739