幼保無償化求める署名、各地でスタート
広告
首相、文科省宛て、新年度の一部改正に向け
12月1日、各種学校の外国人幼稚園への「幼児教育・保育無償化」適用を求める署名運動が日本各地で始まった。「署名にご協力をお願いいたします―」。6日、東京・永田町の衆議院第二議員会館前では、20代の同胞青年や埼玉朝鮮幼稚園のサポーターたちが、寒空の下、1時間にわたり道行く人たちから署名を集めていた。
福岡県北九州市から国会に陳情に訪れた日本人女性(45)は、李純熙さん(埼玉県在住)の呼びかけに応じながら、「在日コリアンの友だちが朝鮮学校に通わせていて、高校無償化の対象から外されていることも聞いていた。長年日本に暮らし、消費税も支払っているのに、制度から外すことば許されない」と気持ちを寄せた。
署名は、安倍晋三・内閣総理大臣、衛藤晟一・内閣府特命担当大臣、萩生田光一・文部科学大臣、加藤勝信・厚生労働大臣の4者宛てのもので、発起人は、フォーラム平和・人権・環境、朝鮮学校を支援する全国ネットワーク、日朝学術教育交流会、「高校無償化からの朝鮮学校排除に反対する連絡会」などの日本の市民団体、朝鮮幼稚園幼保無償化中央対策委員会、朝鮮幼稚園保護者全国連絡会、朝鮮学校オモニ会全国連絡会、朝鮮学園理事会全国連絡会など。20年2月29日まで一次集計され、関連省庁に提出される予定だ。新年度に予定される幼保無償化制度の一部改正を見据えた署名となる。
また6日12時からは衆議院第二議員会館前で緊急集会が行われ、立憲民主党の初鹿明博、尾辻かな子の両衆議院議員、社会民主党の福島みずほ・参議院議員、日本共産党の山添拓・参議院議員、「沖縄の風」の高良鉄美・参議院議員、署名の発起人団体のメンバー100人が、外国人学校幼児教育施設を幼保無償化の対象とするようマイクを握りながら議員や道行人たちにアピールした。
福島参議院議員は、「各種学校が除外されることで、ブラジルの幼稚園が各種学校から認可外保育施設の資格を替えるという選択まで迫られている。政府はなぜ各種学校を外すのかについて明確に応えていない。差別するなという声をあげていくことが大切だ」と語る。
尾辻議員は、「差別に怒りが渦巻いている。幼児園児までを差別の対象にすることと、多様性社会とは相いれない。この差別に目をつむることは絶対あってはならない。インターナショナルスクールをはじめ89の外国人学校幼児教育施設への適用を求めていく」と連帯の言葉を送った。
ご苦労様です。私も署名に協力しております。多文化共生を掲げるなら無償化除外は言語道断です。
今回アナログ署名を実施していますが、可能であれば電子署名も実施できたらと思います。気持ちはあっても周囲を気にしてその場で書く事をためらう方もいます。検討案に加えて頂ければ幸いですり