大先輩との別れと私たちの闘い
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今年を振り返ると、悲しいお別れが続いた年だったと言えます。
社会に出た当初から大変お世話になり、いろんなことを教えてもらい、数えきれないほど飲んで語り合った、出版業界の二人の大先輩が立て続けに亡くなりました。これからは二人のいない世界を生きていかなくてはならないわけで、本当にショックでした。そして、あまりにも急なお別れでした。
朝鮮半島情勢も、昨年と違い膠着状態が続き、高校無償化裁判での朝鮮学校敗訴の最高裁判決(東京と大阪、8月)、そして後半からは幼保無償化からの朝鮮幼稚園排除と、在日朝鮮人の一人として個人的には厳しい1年だったと感じています。
高校無償化については、最高裁判決が出てもまだ裁判は続いているし、「裁判後」の闘い、民族教育を守るための闘いはずっと続きます。幼保無償化は適用を求める100万人署名運動がスタートし、これからさらに闘いが本格化していきます。
在日朝鮮人の歴史を振り返ると、常に闘いがあり、闘いの中で組織を築き上げ様々な権利を獲得してきました。来年も再来年も、闘いは続いていきます。在日朝鮮人社会で、その基礎を築いた1世は本当に少なくなっています。運動を進めてきた2世も高齢化していき、私もそれなりの年齢になったので、これからも一緒に活動してきた人や身近な人たちが亡くなっていくことでしょう。
大先輩の他にも今年、身近にいた人たちが何人か亡くなりました。生き残った私たちがそれらの人たちの思いを引き継いでいかなければならない。亡くなった大先輩二人に怒られないようにこれからも頑張って闘いたいと思います。
私の今年最後のブログですが、悲しい話になってしまい申し訳ありません。
年を重ねるごとに時間の経過が早く感じるようになるといいますが、この1年もあっという間に過ぎてしまいました。また、来年にお会いしましょう。(k)