明日17日、500回目の金曜行動/名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟
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「女学校で勉強ができる」「働いてお金も稼げるので、家族を助けられる」―。
日本の植民地支配時に、日本政府と三菱重工が朝鮮で暮らしていた少女たちに嘘をついて強制的に連行し、働かせた被害の解決を求め、毎週、東京都内の三菱重工前で日本市民による金曜行動が行われてきたことをご存じだろうか。
金曜行動は明日、1月17日に、500回目を迎える。朝鮮人強制労働について、日本政府は未だ法的責任を否定し、被害者への謝罪と賠償を果たしていない。悔しく無念なのは、この間に被害者たちがどんどん亡くなっていることだ。
関連URL:https://181030.jimdofree.com/
この間、被害者たちは、言葉に言い尽くせない苦しみを背負いながらも、沈黙を破り、日本の犯罪行為を告発することで、国内外の世論を変えてきた。
韓国に暮らす元「徴用工」被害者たちは1990年代以降、日本国と企業に損害賠償を相次いで起こしたが、すべての請求が最高裁で棄却。
その後、権利救済の舞台は韓国の司法に移った。12年に三菱重工に損害賠償を求めて提訴した被害者たちは1、2審で勝訴。18年11月に大法院(日本の最高裁判所にあたる)で、元挺身隊被害者4人と遺族に計5憶6200万ウォンの支払いを三菱重工に命じる画期的な判決が確定。
しかし、日本政府による判決への介入により、判決はいまだ履行されていない。
明日の集会には、被害者の梁錦徳さんも特別ゲストとして参加する。平日の日中だが、被害者の名誉回復のため、声をあげつづけてきた日本市民に心を寄せていただきたい。
スケジュールは以下。(瑛)
◆第500回金曜行動と特別集会のお知らせ
開催日時:2020年1月17日(金)
行動①:外務省前で宣伝行動と要請書手交(8時半~9時20分、地下鉄霞が関前)
行動②:三菱重工前での宣伝行動と要請書手交(10時半~11時半、地下鉄二重橋駅前)
主催:名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身隊訴訟を支援する会
共催:強制動員問題解決と過去清算のための共同行動
◆記念集会
日時:1月17日(金)18時20分~19時50分
会場:全水道会館(JR水道橋駅東口2分)
内容:内河惠一弁護団長の開会挨拶、高橋信共同代表の基調報告、林容徹さんによる映像紹介、国会議員からの連帯メッセージなど