地域同胞、市民たちに囲まれて/おいでよウリハッキョ vol.27 静岡朝鮮初中級学校
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静岡県の中心に位置する静岡朝鮮初中級学校。県の端から、はるばる電車や新幹線に乗って通う子どもたちもいる。教室を隔てる壁がなく、開放的なつくりの校舎が特徴だ。中に入ると子どもたちが顔を覗かせて出迎えてくれる。同校は災害時の緊急避難場所にも指定されており、地域社会でも開かれた学校を目指している。※取材日=19年9月末
△今月のハッキョ
静岡朝鮮初中級学校
歴史:1945年末、浜松に夜間学校の形式で国語講習所が設立。46年初に浜松朝連学校、6月に朝連沼津初等学院が開校。浜松では48年に中級部を併設。49年、「学校閉鎖令」により沼津は閉鎖。学校が死守された浜松では55年に高等教育を実施した。64年、県の中心部である静岡市に新校舎を建て、静岡朝鮮初中級学校を創立。94年に浜松の学校と統合。2014年3月、学校創立50周年を記念して現代的な防災設備が整った新校舎が建設された。
データ:黄尚奎校長/児童・生徒:17人(19年10月現在)/学区:静岡県全域
〒422-8046 静岡県静岡市駿河区中島1171
Tel:054-285-5022
初の試み、交換授業
9月29日、同校で交換授業が行われた。児童・生徒たちは、日本の元教員や大学生たちと交流しながら楽しく専門科目を学んだ。iPad を活用した理科の授業に目を輝かせ、100%英語で進行される内容に四苦八苦…。国語(朝鮮語)の授業も公開され、日本市民たちはのびのび行われている民族教育を興味深げに見学した。