【特集】私たちの歩みとこれから ~高校無償化除外から10年
広告
高校無償化から朝鮮高校が除外されて10年。当事者が裁判に踏み切ることで、日本政府による民族差別は確実に世論化されてきた。不当判決が重なるなか、連帯の輪は広がって互いに結びつき、より大きな声を生んでいる。特集では、この間に積み上げられてきた希望と今後の課題を提示する。
ESSAY「私たちは、一人じゃない」/
高2の冬から10年、絶望と希望を紡ぎながら
文・黄希奈(27歳、在日本朝鮮青年同盟広島県本部)
「高校無償化から朝鮮学校除外」――。このニュースを聞いた時の衝撃を、10年経った今でも鮮明に覚えています。2010年2月、一つ上の先輩たちが卒業を控えたこの時期、私はとある施設で同級生たちと講習に参加していました。…
原告の思い胸に前へ―
オモニたちが振り返る「裁判闘争」
無償化裁判の敗訴を受け、東京では2月23日、「東京朝鮮高校生の裁判を支援する会」を引き継ぐ新団体「朝鮮学校『無償化』排除に反対する連絡会」が生まれた。支援する会の最後の総会では「裁判闘争を振り返って」と題するリレートークが行われた。原告とともに裁判を闘ってきた、東京朝鮮中高級学校オモニ会の歴代会長の言葉をまとめた。…
闘うあなたたちは、「希望、誇り、未来」
「金曜行動」200回目を迎える
文部科学省前(東京・虎ノ門)の「金曜行動」が2月21日、200回目を迎えた。この日は朝鮮大学生や東京、神奈川の朝鮮高校生、朝鮮学校保護者や日本市民ら約1100人が、文科省の建物を取り囲む大規模な行動となり、朝鮮幼稚園幼保無償化対策委員会の南昇祐・総聯中央副議長、水岡俊一参議院議員、阿部知子衆議院議員(いずれも立憲民主党)、師岡康子弁護士らが、声をあげ続けてきた生徒たちを激励した。…
「そのとき日本の司法は何をしたか」
九州無償化弁護団・後藤富和弁護団長
「無償化はいずれ必ず実現する」「朝高生の皆さんが勝つのは当たり前」―。裁判の報告集会で、力強いメッセージを繰り返し伝えている後藤富和さん(51歳、19年12月より九州無償化裁判弁護団長)に、裁判の意味や今後の展望について聞いた。…
〝私たちの同胞〟守りたい
「ウリハッキョ」を訪ねた南の教師たち
韓国の「ウリハッキョと子どもたちを守る市民の会」が2月6~9日、37人のメンバーで14回目の日本訪問を行った。高校無償化制度からの朝鮮学校除外を受け、有志らによって結成された市民の会(2014年6月)。今回は冬休みを利用し、全国教職員労働組合所属の現役教員ら約30人が参加した。
一行は、東京朝鮮第6初級学校(2月6日)、東京朝鮮中高級学校(7日)、埼玉朝鮮初中級学校(8日)をそれぞれ訪問。7日には、内閣府、文部科学省、厚生労働省に対して朝鮮学校差別政策の是正を要請し、文科省前で行われた「金曜行動」にも参加した。…
以上は特集からの抜粋になります。全文ご覧になるには本誌をご覧ください。購読お申し込みはこちらへ。
【Amazon】でも取り扱いがあります。