朝鮮大学校の卒業式と私の卒業
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3月8日の日曜日に朝鮮大学校で第62回卒業式があり、私の関係者も卒業したので参加してきた。
朝大の卒業式や入学式があると、いつも思うことがある。
私は朝大に通っていないが、もし入学していたらどうなっていただろうかと。
日本の高校に通っていたのだが、大学進学に当たり、朝大への入学を勧められたことがある。本人は忘れていると思うが、母親からも「日本の大学に入れなかったら朝大に行くか」と言われたことがある。いま振り返っても、編入生として朝大に行っていた可能性は十分にあった。
長い活動を経て今は、朝大が非常に優秀で魅力的な大学だということを知っている。日本の大学に行くより、よっぽどたくさんのことを学んだことだろう。また、いままで出会っていない多くの人々と、朝大に行くことで出会っていたはずだ。
でも逆に、朝大に行っていれば、これまで出会ってきた人たちの多くと出会えない人生を歩んでいたことも事実だ。少なくとも大学を出てから40年近く携わってきた出版・報道の仕事にはついていないと思う。そうすると、月刊イオの編集にも携わっていないし、こうして日刊イオのブログも書いていないことになる。取材や編集の仕事の過程で多くの人たちと出会いいろんな経験を積んできた。それらがすべてなかったことになるのは寂しい。
いずれにしても、人生をやり直すことはできない。行っていたらどうのと、40年以上が経ったいま考えても仕方がない。
卒業式は、最初から最後まで、卒業生たちの親や教師に対する感謝の気持ち、これから同胞社会のため活躍したいという決意に満ち溢れていた。
学生生活よりも社会に出てからの人生のほうがずっと長い。いつまでも、その感謝の気持ちと決意を忘れずに、有意義で楽しい人生を歩んでほしい、と卒業式に参加して思ったのだった。
そして私も、日刊イオのブログから卒業します。今日が私の最後のブログとなります。気が向けば、たまに書くかもしれませんが。ブログスタート時からずっと書き続けてきて、卒業するのは寂しいですが、仕方がない。日刊イオはこれからも続くと思うので、引き続きご愛読ください。(k)
Kさんお疲れ様でした
bubkaさん、ありがとうございます。