新型コロナウイルス感染拡大が収束しても続けていってほしいこと
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、4月上旬に発令された緊急事態宣言が日本全国すべての都道府県で解除された。これによって、筆者の職場でも、4月半ばから約1ヵ月半にわたって続いてきた在宅勤務期間が明けて、6月1日から通常に近い出社体制がとられている。
新型コロナウイルスの感染拡大という未曽有の災害を機に、ほぼすべての人びとが自身の生活において劇的な変化を体験したと思う。
先日、知人と久々に会った席で、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした新たな時代の新たなライフスタイルのことが話題に上った。ウイルスの感染拡大が始まる前と後で生活がどのように変わったのか、感染拡大が収束しても続けたい生活習慣や仕事のやり方などなど。その場にいた人びとからおおむね同意を得られたものとしては、ソーシャル・ディスタンシング、手洗い・消毒の徹底、時差通勤・時短勤務などによる通勤混雑の緩和、リモートワーク・分散出勤などによる職場内の「密」の解消などだ。
もう一つ、「そうそう」「それな」と同席者の賛同を得られたのが、コンビニエンスストアなどで目にする、飛沫防止のための透明な仕切り(パーテーション)だ(ビニール製の垂れ幕だったりアクリル板だったり、形や素材は店舗によって違う)。
初めて見たときは、「何か変」「これはやりすぎなんじゃないのか…」と思ったが、飛沫防止に効果があるのはもちろん、防犯の観点からも設置が望ましいのではないだろうか。薄っぺらいビニール製の垂れ幕だとしても、店員と顧客の間に物理的な仕切りがあることは、コンビニ強盗のほかにも店員に対する暴力行為や言いがかりなどの迷惑行為の抑止につながると思う。タクシーの運転席と後部座席スペースの間の仕切りで効果は証明済みだろう。会計の際の邪魔にもならないし、飛沫感染する病気は新型コロナウイルス感染症)だけとは限らない。
コンビニのレジの透明の仕切りのみならず、新型コロナウイルス感染拡大を機に設置された各種窓口の仕切りに関しては、感染が収束したとしても、ぜひとも継続して設置してもらいたい。(相)