突然の解雇、途絶えた収入―コロナ禍の影響ここにも
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勤めていた職場を解雇された人、予定されていた仕事を失ったフリーランス、アルバイト収入の減少で学業の継続に不安を感じている学生―。新型コロナウイルス感染拡大の影響で困窮する同胞たちを取材した。
電話一本でクビ、法的手段も検討
大阪府在住の50代男性Sさんは今年4月、勤めていた大阪市内の飲食店から突然解雇を言い渡された。
ことの経緯はこうだ。緊急事態宣言発令翌日の4月8日、会社から「当分、休業することになる」という連絡が入った。Sさんは「雇用調整助成金を使ってなんとか雇用を維持できないのか」と社長に相談したが、返ってきたのは「申請してもお金が支払われるのがいつになるかわからない」などという消極的な対応だった。そこから数日経った13日、従業員全員の解雇が言い渡された。会社は市内に6店舗を展開しており、Sさんは3年ほど勤めていたのだが、電話一本で解雇を告げられた。退職金はなく、1ヵ月分の給料に解雇手当を上乗せした金額と3月20日から4月8日までの給料の支払いを提示された。
「正社員として働いてきたので、まさか解雇はないだろうと思っていた。突然の解雇通告には驚いた。今でも不当解雇だと考えている」(Sさん)
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