カンテンジャン 강된장
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日本ではあまり耳慣れないこの料理。강=強い、된장=味噌という意味で、朝鮮味噌とたくさんの野菜を一緒に煮詰め、コクのある味に仕上げた、保存のきくパンチャン(おかず)です。冷蔵庫に余った野菜を使って応用できるので、便利なレシピですよ。
レシピ表記
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- 少々:一般的に、親指と人差し指の2本でつまむくらい(約1g)の量を指す。液体なら1、2滴分にあたる。
- 少量:親指と人差し指と中指の3本でつまむくらい(約2g)の量を指す。ひとつまみともいう。液体ならさっとかける程度。
- 適量:適度な量を加減して入れること。
- 適宜:必ず入れる必要はなく、その時の状態に応じて必要であれば入れること。
- ※粉トウガラシには粗挽きと細挽きがあるが、「粉トウガラシ(細挽き)」と表記する以外はすべて粗挽きを使用するものとする。
材料(作りやすい分量)
豚ひき肉 | 100g |
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ジャガイモ | 中1個 |
タマネギ | 大1/2個 |
ナス | 小1本 |
ズッキーニ | 中1/4本 |
赤パプリカ | 1/3個 |
長ネギ | 1/2本 |
干しシイタケ(湯で戻したもの) | 3枚 |
青トウガラシ | 2~3本(お好みで) |
下記の調味料は、上記野菜700gに対する調味料の分量になります
朝鮮味噌 ※日本の味噌とは味や風味が違うため、 通販や朝鮮食品店でお買い求め下さい |
大さじ5 |
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粉トウガラシ | 小さじ1 |
おろしニンニク | 大さじ1/2 |
水 | 2カップ(400ml) |
顆粒いりこダシ (メーカー表示にしたがい、水の量に合った分量を使用) |
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ゴマ油 | 大さじ2 |
塩 | 少量 |
作り方
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- 長ネギ、青トウガラシ以外の野菜を7~8mm角ほどの目安で切る。長ネギは1㎝幅に、青トウガラシは小口切りにする。
切る大きさはあくまでも目安。お好みで多少大きくても大丈夫です - 熱したフライパンにゴマ油をひいて、豚ひき肉を炒める。
- 2に1の野菜(青トウガラシを除く)を加えて、少量の塩を振って強火で炒める。
- 長ネギ、青トウガラシ以外の野菜を7~8mm角ほどの目安で切る。長ネギは1㎝幅に、青トウガラシは小口切りにする。
塩を入れることで野菜から水分が出て、焦げにくく早く火が通ります
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- 野菜に油がまわり、しんなりとしてよく炒まったら、分量の水といりこダシを入れて沸騰させる。沸騰したら、朝鮮味噌、粉トウガラシ、おろしニンニクを加えてよく混ぜ、水分が少なくなるまで炒め煮る。
フライパンの底が少し見えるようになったらOKです。パラパラになるまで水分を蒸発させないように注意しましょう
- 青トウガラシを加えて全体をよく混ぜたら完成。
※本誌では、ジャガイモとタマネギをメイン野菜として入れました。他にもニンジンやレンコンなど、使用する野菜によって食感も味の印象も変わります。ぜひ「わが家のカンテンジャン」を作ってみて下さい。
食べ方いろいろ!
ご飯にのせ、ゴマ油をかけてピビムパプにしたり、野菜でご飯をくるんでサムジャン(サムチュにつける味噌のこと)として食べたり。
メイン写真のように、パンにのせてもおいしくいただけます。冷蔵庫で4日間ほど保存が可能です。
教えてくれた人 高仁淑こ・いんすくさん●1961年、東京都生まれ。東京朝鮮第1初中級学校、日本の高校を経て明治大学を卒業。(株)リクルートに入社、情報誌の広告営業に携わり、結婚後は家事に専念する。趙善玉料理研究院で韓国料理基礎全課程を修了、認定講師の資格有。その他、テーブルコーディネートをはじめとする各種資格や共著での出版、各大会での受賞経験多数。現在は料理教室や料理イベントなどで講師を務める