目指すは全国制覇/大阪朝高ラグビー部 花園予選初戦は10月18日
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大きな“使命”を胸に
来たる9月27日から始まる、第100回全国高等学校ラグビーフットボール大会の大阪府予選。
11回目の花園出場に期待がかかる大阪朝高ラグビー部は10月18日に初戦(対 関西大学北陽高校)を控えている。
新型コロナウイルスの感染拡大により、チームは3月から練習を中断せざるを得ず、6月から練習再開。7月からは練習試合、夏休みは菅平合宿と、予選に向けて着々と準備を進めている。
今年39人の選手が目指すは、「中心選手だけに頼らず、一人ひとりが役割を担えるチーム」。
同部の監督を務める権晶秀さん(39)は「チーム全体の決まった形、ポジショニングを常にしっかりできるようにしたうえで、個々の状況判断も磨かなければいけない」と課題を見つめる。
技術面はもちろんのこと、練習前後の準備や片付け、練習の合間のトランジション、グラウンドの外での生活などにも目を向けているそうだ。「日々の練習と生活から常に予測と準備を心がける。そうしていくなかで、おのずと自己判断と自己主張が出てくるはずです」(権監督)
昨年から、試合の経験を積んできた多くの3年生は、2年生だった昨年、予選敗退で涙をのんだ。新チームでの再スタート後、練習に取り組む姿勢からチームを見つめなおし、新人戦ではブロック優勝、2月の近畿大会では昨年度の「花園」準優勝校を制し、見事、選抜大会の出場権を勝ちとった。
主将としてチームを率いる金勇哲さん(17)は、「近畿大会に比べて、チームが停滞している部分がある」としつつも、「自分たちには、まだまだ伸びしろがあるはず。去年の『花園』予選で敗退した悔しさとその重みを忘れず、より良いチームを作りたい」と話す。
今年のチームのスローガンは「使命」。
金さんは、「同胞たちに力と勇気を与えることはもちろんのこと、朝鮮学校の生徒数が減っていくなかで、ウリハッキョのみならず、日本学校に通う同胞学生にも、『朝高でラグビーがしたい』と思ってほしい」と、チームが背負う大きな使命を語った。
「そのために、チームがより一つになり、今より一回りも二回りも大きくなって予選を迎えたい。そして予選を圧倒し、必ず花園出場を決めたいです」(金さん)
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花園予選の情報はこちらから。大阪朝高は第二地区出場です。