記念誌『奈良の朝鮮学校』、Amazonでも買えます!
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2019年、在日本朝鮮奈良県商工会と奈良朝鮮初中級学校は創立から50周年を迎えました。同胞たちは「奈良50周年プロジェクト」実行委員会を結成し、朝鮮への記念訪問、チャリティゴルフコンペ、納涼フェスタ、金剛山歌劇団公演、大同窓会など、年間を通して様々な行事を企画・運営してきました。
そして今年10月3日には、集大成となる記念祝賀宴を開催。会場には商工会や朝鮮学園の関係者以外にも、近畿地方の同胞、各界各層の日本市民など約100人が訪れ、次々とメッセージをよせました。
久しぶりの文化公演も。大阪朝鮮歌舞団が「今日は “奈良朝鮮歌舞団”としてお祝いのステージを披露いたします!」と場を盛り上げて朝鮮の民謡や舞踊を披露したほか、金剛山歌劇団からも2名が駆けつけ、歌と民族楽器による特別公演を行いました。
またこの日、「奈良50周年プロジェクト」の一環として制作が進められていた記念誌『奈良の朝鮮学校 奈良同胞一〇〇年に向かって』もお披露目され、参加者全員に配布されました。
奈良県の各地と朝鮮半島とのかかわりに始まり、1945年の祖国解放後、県内でどのように民族教育が営まれてきたかが、時代ごとにたくさんの資料を用いて詳しく記されています。160ページというボリュームながら、豊富な写真と図、すっきりしたレイアウト、文中の生き生きとした証言によって、とても読みやすく歴史を辿ることができます。
圧巻なのは、巻末の「奈良朝鮮初中級学校 卒業生・卒園児・教職員」一覧。学校が始まった1969年度から現在まで、写真と名前がズラリと並んでいます。
記念誌を制作するにあたって、クラウドファンディングも実施されました。プロジェクトは終了していますが、制作の動機や誌面の一部を見ることができます。
記念誌は頒価2000円。初版は2000部で、プロジェクト協力者に送付したほか、奈良県の各自治体と教育委員会、64の図書館と公民館、59の高等学校、111の中学校にも寄贈したそうです。