保護者連絡会の特設サイトがオープン/幼保無償化の関連情報を網羅
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「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会」(以下、保護者連絡会)が運営する特設サイトが9月6日にオープンした。https://www.youho-korea.com/
昨年7月に結成された保護者連絡会は、同年10月から全面実施した「幼児教育・保育の無償化」制度の対象に朝鮮幼稚園やインターナショナルスクールなど各種学校認可の外国人学校幼児教育・保育施設も含むように関連府省や国会議員、地方議員などに対して行った要請活動のほか、世論喚起のための集会、メディア対応など現在まで継続的に行っている。
特設サイトには、幼保無償化制度の施行までの流れや朝鮮幼稚園への適用を求める運動などを時系列で整理した活動記録、日本各地にある朝鮮幼稚園の紹介、幼稚園教員たちの声、有識者インタビューなどが掲載されている。また、各種資料の一覧、これまで取り組んできた活動の経験を共有するページや感想・情報提供を募集する意見箱も設けられた。
現在、世界各地で賛同人を増やしている「100万人署名運動」のインターネット署名のほか、来年度から実施される「新たな支援策」にすべての外国人学校幼稚園を対象にするよう求める署名にも本サイトからアクセスが可能。
連絡会では、サイト開設に合わせてFacebook、Instagram、Twitterのアカウントも開設した。今後も活動の情報を積極的に発信していく予定だ。
オンライン署名、11月まで募集
新たな署名もスタート
朝鮮幼稚園など各種学校認可の外国人学校幼児教育類似施設が無償化制度から排除されている差別を是正しようと、「100万人署名運動」が昨年12月1日から行われている。同署名には2020年9月6日時点で47万2420筆が集まっている。
今年7月からは、より広範な賛同を募るため、インターネットを通じた署名も始まった(「日本政府に各種学校の外国人幼稚園への『幼児教育・保育無償化』適用を求める署名」 住所、氏名記入型)。集まった署名は今年12月に関係府省に提出される予定だ。
これとは別に、幼保無償化から「対象外」とされた施設に対して来年度から実施される「新たな支援策」の対象にすべての外国人学校幼稚園を含むことを求める署名(ワンクリック賛同型)も始まった。
保護者連絡会の特設サイトからも両方の署名サイトにアクセス可能だ。
韓国の支援団体がブックレット出版
『アンニョン! 朝鮮幼稚園』
月刊イオ編集部と「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会」(以下、連絡会)が今年2月に出版したブックレット「外国人学校幼稚園に『幼保無償化』を!」が朝鮮学校を支援する韓国の市民団体「モンダンヨンピル(몽당연필)」によって再編集され、8月30日に韓国で発行された。
韓国版のタイトルは、「アンニョン! 朝鮮幼稚園-歴史、現在、差別(안녕! 조선유치원-역사,현재,차별)」。朝鮮幼稚園を支援する「アンニョンプロジェクト」の一環として3500部が印刷された。非売品で、プロジェクトの応援Tシャツを購入した人に支給されるほか、希望者にも配布されるという。
ブックレットは2章構成。第1章「朝鮮幼稚園の歴史と現在」には朝鮮幼稚園の設立趣旨、朝鮮幼稚園の一日、保護者の思い、教員の声などが、第2章「朝鮮幼稚園に対する差別」には、幼保無償化制度から朝鮮幼稚園が除外された経緯、宋恵淑さん(「幼保無償化を求める朝鮮幼稚園保護者連絡会」代表)、朴洋子さん(埼玉朝鮮幼稚園園長)のインタビューなどのコンテンツが掲載されている。