数日前の地震
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数日前、福島県沖で震度6の地震が起き、東京も震度4ぐらいの揺れが長く続いた。
東日本大震災以降も地震は何度もあったはずだが、今回はすごくゾッとした。
1月に福島と岩手で、東日本大震災の被災者たちを訪ね、「あんな地震はもう二度と起きてほしくない」という痛切な声を聞いたからだろう。
地震後、普段まったく使っていないTwitterを開くと、3月号のイオインタビューに登場くださった柳美里さんが、ぐちゃぐちゃになった自宅を公開していた。他にも、道路が地割れした写真や家が散乱している写真など、徐々に被害を知るにつれ何とも言えない気持ちになった。
取材対象の連絡先を知ってるわけでもなく、無事を祈るしかない。
2011年、テレビ越しに東北の被害を知るも、やはりどこか他人事だったんだな、ということに気づいた。取材でたった一度会っただけだが、現地の人々と知り合った今だからこそ、こんなにもソワソワしているんだな、と。
人々の声を誌面で伝えるためには、どんな現場にも足を運び、その人々の気持ちをできる限り感じなければいけないということを、改めて実感した。
ただ、いつか来るぞと言われている首都直下型地震への恐怖も常にある。
どうしたものかと悩む日々である。(蘭)