長野朝鮮初中級学校作文集「大樹」~インプットとアウトプット
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イオ最新号は「ウリハッキョ図書室ツアー」です。
特集内では長野朝鮮初中級学校で長年教鞭をとっている
朴勝枝ソンセンニムにもエッセイを書いていただきました。
生徒に日本語、数学を教えている朴ソンセンニムは毎年「大樹」という生徒の作文集を発刊しています。
読書はインプット、作文はアウトプットということで、
ぜひその観点からエッセイを書いていただきたいとお願いしました。
作文集「大樹」は今年でなんと31年目!
長野朝鮮初中級学校の図書室には30年間の「大樹」がすべて保管されているそうです。
生徒が書いた詩や作文、俳句など、様々な文章が掲載されています。
私の学生の頃にも勿論発刊されていて、もらった「大樹」は実家の本棚に保管しています。
「大樹」を読み返すと、当時の記憶まで蘇って楽しい限りです。
今回エッセイの原稿依頼を頼む際に電話で話すと、
当時「大樹」に掲載された私が書いたコウモリの作文を朴ソンセンニムは覚えていらっしゃって、
思わず赤面、笑ってしまいました。
と同時に、相当前の作文を覚えてくださったことに感激でした。
特集では朴ソンセンニムの長年の経験から書かれたエッセイとともに、
いままでの「大樹」に掲載された学生の読書感想文が3編掲載されています。
3篇の読書感想文は、子どもらしい感性があふれていて、
エッセイと合わせてぜひ読んでほしいと思います。
私も子ども時代は「本は心のよりどころ」というほど、
本に助けられてきました。
いまも心が疲れてくると、活字が読みたくなり、
紙の本を購入してしまいます。
でも子どもたちは、動画、ネット世代。
自ら本を読ませることが難しいですが、
まず私自身からおススメできる本をたくさん読もうと
児童書を中心に探して読んでいます。
学校の図書室は身近に本を感じられる場所のひとつ。
子どもたちには、いい本との出会いをたくさんしてほしいと願っています。
そして同時に、自分の心の中の思いをアウトプットできる能力も
育てていけるようにできたらなと思います。(愛)