【特集】わたしのモノ語り
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人には誰しも大切にしている思い出の品があるのではないでしょうか。今回の特集は「わたしのモノ語り」。服、絵、ポーチ、楽器、手帳などさまざまな「モノ」に込められた物語を集めました。
モノ語る人びと
「モノ」に込められた特別なつながりや思い出について、4人の方に綴ってもらいました。
ハルモニとの思い出を持ち歩いて
お手製iPadポーチ/梁秀璇(26)●金剛保険神奈川支社勤務
このiPadポーチは私のハルモニ(韓日珠、86)の手作りです。一昨年、実家に帰省した時にオモニが使っているのを見てうらやましくなり、ハルモニにお願いして作ってもらったものです。…
元山での暮らし、想像できる
在朝日本人妻を取材/林典子●フォトジャーナリスト
朝鮮から日本に持ち帰る「モノ」はどれも大切ですが、特に出会った方から頂いた贈り物はお金に決して代えられない一層特別な存在です。…
「民族楽器は私の体の一部」
コムンゴ(거문고)/河俊泓(78)● 元在日朝鮮中央芸術団演奏家
1960年代から70年代にかけて、金剛山歌劇団の前身である在日朝鮮中央芸術団のコムンゴ奏者として活躍した河俊泓さん(78)。…
世界に通じる朝鮮舞踊
小鼓(소고)/金鮮麗(26)● 舞踊研究所講師
朝鮮舞踊は、作品によってさまざまな「モノ(小道具)」を使って踊ります。チャンゴやプッ、ソゴやプチェ等々…数々の「マイ小道具」がある中で、私は特に、この「소고(小鼓)」に思い入れがあります。…
1世をモノ語る
弟の幸せ―祈るカエル
神戸朝鮮高級学校(神戸市)3年の尹美紀さん(17)の自宅には、カエルの置きものが所々に置いてある。幼い頃から、新潟の曾祖母も、祖母も、オモニも、カエルが好きで、カエルグッズを集めるのがささやかな趣味だと考えていた…。…
在日朝鮮人運動をモノ語る
私が出会ってきた歴史の記録たち/呉圭祥●在日朝鮮人歴史研究所所長
筆者が所属する在日朝鮮人歴史研究所は、2004年5月の総聯第20回全体大会で設立が決定された。その趣旨は、在日同胞の歴史に関する資料と記録の収集、整理、保存と研究、解説活動を進める常設的な研究所を設けるということであった。…
歴史をモノ語る
『原爆手帳』、語らなかった母/韓政美●広島県朝鮮人被爆者協議会理事
白川澄子と通称名で表記されている母(白年順、1936年生)の「被爆者健康手帳」―いわゆる『原爆手帳』である。交付年月日は“昭和36年10月”と記載されている。満9歳で被爆した母。疑問に思ったのは、被爆後16年が経って交付を受けていること、しかしそれよりも驚いたのは被爆の場所、爆心地から0・7キロメートルと書かれていることである。…
以上は特集からの抜粋になります。全文ご覧になるには本誌をご覧ください。