好発進のJ1・サガン鳥栖
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梁勇基・朴一圭両選手、金明輝監督へ会いに
人口7万5000人弱という小さな地方都市をホームタウンとするJ1チーム・サガン鳥栖(佐賀県鳥栖市)。18年から残留争いを続けてきたが、今年は開幕直後からリーグ上位に食い込み、5月10日時点でリーグ4位と躍進を続けている。20年、21年に加入した梁勇基(39)・朴一圭(31)両選手とともに、チームを率いる金明輝監督(40)から今シーズンにかける目標などを聞いた。
梁勇基~新天地に立つベテラン
“サッカーできる環境がありがたい”
プロデビュー時から一筋、16年のサッカー人生を過ごしたベガルタ仙台での契約満了を機に、昨年サガン鳥栖へ移籍した梁勇基選手(MF)。
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04年にベガルタ仙台に加入後、即戦力として32試合に出場し翌年からレギュラーに定着。キャプテンも務め、09年のJ2初優勝に貢献するなど中心選手として常にチームを牽引してきた。
「契約満了時、身体が動く感覚はまだあるけど、現実的にサッカーを続ける場所があるのか疑問も持った。ただ、ここで諦めるのかと考えた時に、自分の中では続けたいという思いが明らかに強かった」
そんな時、同級生であり、初級部時代から試合相手として同じピッチで張り合ったこともある金明輝監督より移籍のオファーを受けた。「サッカーできる環境があることがすごくありがたかった。そして監督・選手という立場で一緒に戦えるという部分で、すごく楽しみでした」と心境を振り返る。 …
朴一圭~J1で挑戦しつづける
自分見失わない強さで
2019年、FC琉球からカテゴリを2つ上げ、29歳にして念願だったJ1の舞台に這い上がった朴一圭選手。覚悟を持ったチャレンジは実を結び、横浜・F・マリノス15年ぶりとなるリーグ優勝に貢献。輝かしい一歩を踏み出した。
しかし昨年、横浜FMのAFCチャンピオンズリーグ出場にあたって、外国籍枠の兼ね合いで登録外に。J1への挑戦はまだ2年目。実戦から遠ざかることで自分自身の成長にどのような影響があるか不安を持った。ここで声を掛けたのが金明輝監督だった。
「J1優勝経験もあるし、うちのチームにとって必要不可欠。勇基もそうだし、二人とも人間的に抜群なので、チームをしっかりサポートしてくれるだろうと」(金監督)
朴選手はその年の10月にサガン鳥栖へ期限付き移籍で加入すると、すぐにGKのポジションを奪取しシーズン終了までレギュラー出場。今年、完全移籍となった。コンスタントに試合をこなしながら日々、自身を高めている。…
金明輝監督
躍動感、感動、価値を―
「今、まだこのチームで何か勝ち得たというものでもないので、強みや成果というのは特になく、おごりもなく、毎試合毎試合しっかり全力で挑んでいるというのが現時点の状況です」
昨年、J1月間優秀監督賞も受賞した金監督。指導者としての手腕に視線が注がれインタビューも多数受けているが、控えめな姿勢を崩さない。
2000年、ジェフユナイテッド市原からプロキャリアをスタートさせた金さん。J1、J2、JFL、地域リーグやKリーグと、あらゆるカテゴリで試合をした。もう一度上でやりたいとの気持ちで、当時J2のサガン鳥栖へ。「それまで知らず知らずのうちにおろそかになっていた積み重ねの大事さにここで気づかされました。一日一日しっかり取り組むという姿勢はいまにも通じていますね」。 …
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