医協の感染予防対策ポスターが完成!
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新型コロナウイルス感染を予防するため、これまで継続的に同胞たちへの啓蒙活動を行ってきた医協(在日本朝鮮人医学協会)東日本本部の看護部会。この度、同部会が最新の情報を加え、改めて感染予防対策まとめポスターを作成した。
大きさはB1サイズ(縦が約1m、横が約0.7m)と大判。ポスターは日本各地にある朝鮮学校へ一律配布された。
「対策をすることにみんなが飽きちゃっている」、そう話すのは医協メンバーであり、本業は訪問看護師の李英子さん(東日本本部 看護部会長)だ。
「そもそも日本の政策も不十分だが、私たちも基本のやるべきことをおざなりにしている。いま感染を防ぐために何をするべきか、指標となるものを一つちゃんと作らないといけない」。―そんな思いからポスター作りに取り組んだという。
感染予防対策は子どものうちから身につけるべき知識だとの考えから、朝鮮学校へ配布することを最優先とした。
ポスターを見た関係者からは「分かりやすい」「内容が朝鮮語で書かれている点がいい」「チェックリストがあるため実用性が高い」といった旨の感想が寄せられたそうだ。
看護部会からのメッセージは当初から一貫して、“꾸준히(忍耐強く)!”である。これは、感染予防対策を「行う人」だけでなく、教員や保護者といった「教える人」にも認識してほしいことだと李さん。
現在、高齢者や医療従事者を中心にワクチン接種も進んでいるが、「ワクチンを打ったら安心だ」という考えも危険だと警鐘を鳴らす。社会全体が収束に向かうまで、変わらず感染予防対策に基づいた行動をしてほしいと呼びかけている。
李さんは一方で、この期間たくさんの人の協力があったことにも言及。「私自身、これまで職業で関わる以外の人をあまり知らなかったけど、コロナ禍で各分野の人とつながり、いろいろな協力を得ることができた。その成果の一つが今回のポスターだ」。
ポスターの拡大版はこちらから。内容の理解を深めるため、日本語版の資料も作成されている。
李さんは、ぜひさまざまな場面でポスターを活用し、自分と周囲の人の身を守るための意識を高め、行動に移してほしいと話している。(理)