【特集】イラストレーターの頭の中
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雑誌や書籍、各種チラシ、パンフレット、近年はLINEスタンプに至るまで、同胞社会のさまざまな場面を彩る同胞イラストレーターたち。アイデアはどうやって膨らませているの? コリアにつながる“ウリ”を描く楽しさは? ベテランから若手まで、それぞれの「頭の中」を覗きます。
暮らしにウリの遊び心
任香淑さん
遊び心と温かさ…。任香淑さん(56)のイラストから漂う空気感だ。
「描くのが好きで、楽しくて、飽きなくて、続けていたら、なんだか誰かの役に立てて、評価してもらえることが嬉しくて、の繰り返し。気づいたら33年目でした」と笑う。今年6月号で300号を迎えた月刊イオにも、ほぼ毎号、任さんのイラストや手作り品が登場する。表紙「ウリマルで복(福)みーつけた」「暮らしの中に복(福)」シリーズは、おやつ、衣服、オブジェなど、ウリ文化を暮らしに取りいれたユニークな企画。…
モチーフを しなやかに描く
池貞淑さん
月刊イオでは親しみある人物イラストとコミカルな言い回しでおなじみの池貞淑さん。子育ての日々を小さな漫画にした「ちょんすぎのよりみちアワー」は多くの共感を呼び、人気を博した。読者をくすっとさせる挿絵のほか、経済など一見とっつきにくいテーマや情報量の多い内容を身近なイメージで視覚化し伝えることが得意だ。…
想像を超える、楽しみながら描く
金斗鉉さん
絵本や図鑑、雑誌、博物館など金斗鉉さんの作品はさまざまな媒体、場所で見ることができる。『15少年漂流記』(講談社)、『かぐやひめ』(小学館)、NHKハングル講座のテキストにいたるまで、どこかで一度は金さんのイラストを目にしているかもしれない。
「自分で言うのもなんですが、器用だと思います。何にでも興味を持つ性分で、描いたことのない分野でも、オファーをもらえば面白がって描く」と金さん。…
〝キラキラ〟だけじゃ満足できない
李成香さん
水彩のやさしい色使いと生き生きした人物造形が李成香さん(24)の持ち味。朝鮮青年社創立60周年に際して企画された、“ウリ”のイラスト素材集「우리 pic」では朝鮮舞踊やサムルノリ、キムチ漬け、ウリマル教室など同胞社会でよく見かける場面を華やかに、かわいらしく描いた。…
多彩な感性が生み出す、唯一無二
金守謙さん
LINEスタンプや飲食店のメニュー、在日本朝鮮青年同盟や朝鮮学校のサッカーチームのロゴ、同胞プロジェクトのキャラクターやイベントのチラシまで幅広く手掛けてきた金守謙さん(23)。なんと、高級部までサッカー部に所属していたという。…
LINEスタンプを作ろう!
手書きのイラストで誰でも簡単
教えてくれた人●高宝藍さん
●用意するもの
紙(罫線がない無地・白地のもの)
お好みの画材(ペン、色鉛筆、絵の具など)
スマートフォンやipad(以下のアプリを入れておこう)
・LINEスタンプメーカー
・無料のスキャナアプリ
PART1.イラストを描こう!
PART2.スキャンをしよう
PART3.アプリで登録しよう
「クリエイターEXPO」に参戦!
〝自分はイラストで何ができるか〟
フリーランス、一念発起
私は2年ほど前からイラストレーターを生業としている。イオでは巻末にある「まちがいはどこ?」のイラストを毎号制作し、それ以外の場所では「ならの」という名前で活動を続けてきた。
今年4月、東京ビッグサイト(江東区有明)にて開催された「クリエイターEXPO」(以下、EXPO)に初参加した。クリエイターがブースを出展し、自身の作品を売り込む大規模な商談イベントだ。来訪者は企業関係者や事業主が中心。自身の事業のために、イラストやデザイン、映像クリエイターを探しにくる。出展料は約15万円である。…
以上は抜粋になります。全文ご覧になるには本誌2021年9月号をご覧ください。定期購読のお申し込みはこちらへ。Amazonでも取り扱いがあります。