62回目を迎えた連載「朝鮮学校百物語」
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2015年1月号から始まった本誌の連載「朝鮮学校百物語」は、最新号の2021年9月号で、62回目を迎えました。62回目は「私たちの東京朝鮮第3初級学校物語」の3部作が完結した話を書きました。
vol.62 はじまりのウリハッキョ編 私たちの東京朝鮮第3初級学校物語 チェーサム3部作が完結 – イオWeb (io-web.net)
この本は、東京朝鮮第3初級学校15期生で「朝鮮学校のある風景」編集人でもあった故・金日宇さんの遺作。2020年に完成した新校舎建設をめぐる人々の記憶がぎっしり詰まっています。
本誌のホームページでは、朝鮮学校百物語のバックナンバーを公開しているので、ぜひご覧ください。
https://www.io-web.net/tag/hakkyo-100/
連載のはじまりをひも解くと、2014年8月号特集で「朝鮮学校百物語」を企画したのがきかっけでした。
https://www.io-web.net/2014/08/%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e7%99%be%e7%89%a9%e8%aa%9e/
この特集を準備する過程で、「もっとたくさんの話がある。掘り起こそう」と、翌15年1月から連載「朝鮮学校百物語」が始まったのです。
第1回目は、始まりのウリハッキョ編 Vol.1 創立70年、荒川土手の夕陽は永遠に~東京朝鮮第4初中級学校でした。
https://www.io-web.net/2015/01/%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%83%aa%e3%83%8f%e3%83%83%e3%82%ad%e3%83%a7%e7%b7%a8-vol-1%e3%80%80%e5%89%b5%e7%ab%8b70%e5%b9%b4%e3%80%81%e8%8d%92%e5%b7%9d%e5%9c%9f%e6%89%8b%e3%81%ae/
今年は、在日朝鮮人の中等教育実施から75周年を迎えますが、70周年の2016年には、東京、兵庫、愛知における中等教育の歴史を載せました。
●始まりのウリハッキョvol.19/輝く、その名も東京朝鮮中学校 中等教育のはじまり(東京)
https://www.io-web.net/2016/08/%e8%bc%9d%e3%81%8f%e3%80%81%e3%81%9d%e3%81%ae%e5%90%8d%e3%82%82%e6%9d%b1%e4%ba%ac%e6%9c%9d%e9%ae%ae%e4%b8%ad%e5%ad%a6%e6%a0%a1%e3%80%80%e5%a7%8b%e3%81%be%e3%82%8a%e3%81%ae%e3%82%a6%e3%83%aa%e3%83%8f/
●始まりのウリハッキョ編vol.20 /西播で産声上げた朝鮮中学校 中等教育のはじまり(近畿)
https://www.io-web.net/2016/09/%E8%A5%BF%E6%92%AD%E3%81%A7%E7%94%A3%E5%A3%B0%E4%B8%8A%E3%81%92%E3%81%9F%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E4%B8%AD%E5%AD%A6%E6%A0%A1%e3%80%80%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%82%A6%E3%83%AA
●始まりのウリハッキョ編vol.21 /創立60年、折尾の九州中高 中等教育のはじまり(九州)
他にも、
千葉、奈良、群馬で、民族教育がどのように始まったのか。
トンネがあった福岡の金平団地や筑豊地方での民族教育の営み…。
教科書作りの試行錯誤、そして、名物教員のルポ…。
70年以上前の歴史を再現する試みは、資料や生き証人がいない場合は特に難しい取材となります。
人探しや資料探しはもちろん、関係者の話を資料から考証し、まとめていく作業は決して簡単ではなく、時空を越える「想像力」を問われます。
同時に、記事を書き進めていくと、その人に成りかわり、時代をタイムスリップしたような不思議な感覚が訪れるのです。
歴史の事実を前に突如、その当時の光景が迫ってくると言いましょうか…。
毎年の年間企画会議で、この連載をいつまで続けるのかを議論していますが、ウリハッキョをめぐる物語は、百、千、万を超える無数の広がりを持ったテーマだと感じています。(瑛)