スポーツ観戦時の一言
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もうすぐ秋ですね。スポーツの秋ということで、スポーツ観戦の時に使える表現を習います。
우리 집 아이가 가장 잘 뛰는것 같아요.
(うちの子が一番上手なようです)
뛰다には「飛ぶ」という意味以外に、「走る」や「プレイする」などの意味があります。また朝鮮語では「私の」という場合にも우리をよく使います。우리 아버지(父)、우리 학교(学校)など。같아요はしばしば[가태요]と発音されますが、같애요とは書かないので気をつけましょう。
국가대표선수치고는 실력이 그저 그래요.
(国家代表選手にしては、実力がいまいちです)
名詞+치고는で、「~にしては」という意味になります。가을날씨치고는 너무 덥다.(秋の天気にしては暑すぎる)など。
一方、정치가치고 거짓말을 안하는 사람이 있어요?(政治家にして嘘をつかない人がいますか)のように、名詞+치고だと、ほとんど例外なくという意味の「~にして、で」となります。また、그저 그렇다は「いまいちだ、普通だ」といった意味です。
추가시간에 득점하고 간신히 이겼어요.
(アディショナルタイムに得点してなんとか勝ちました)
「なんとか、やっと」という時には간신히という表現をよく使います。多くの場合、겨우や가까스로に置き換え可能です。また、北南で異なるスポーツ用語が使われる場合もあるので注意が必要です。以下に一例を紹介します。
【日本語】(北/南):【シュート】(차넣기/슛)、【パス】(련락/패스)、【ディフェンダー】(방어수/수비수) 、【ヘディング】(머리받기/헤딩)、【ダンクシュート】(꽂아넣기/덩크슛)、【バント】(살짝 치기/번트)
コラム●쥐가 나다 (足がつる)
「足がつる」という表現を朝鮮語では쥐가 나다と言います。ここでの쥐はネズミではありません。쥐自体で「こむらがえり」「しびれ」の意味があります。ただ「足が痺れる」は、다리가 저리다を使います。
また運動中に足が何かに引っかかって転んだり倒れたときは、넘어지다を使います。似たような表現の쓰러지다は、病気や過労、力がなくなって倒れる時に使います。例:축구를 하다가 넘어져서 다쳤어요.(サッカーをしている時に転んで怪我をしました)/선생님이 과로로 쓰러지셨어요.(先生が過労で倒れました)
筆者:金泰植
きむ・てしく●1980年生まれ。茨城朝鮮初中高級学校、朝鮮大学校外国語学部卒業。九州大学博士課程修了(比較社会文化)。現在、早稲田大学で客員次席研究員をしながら津田塾大学、聖心女子大学などで朝鮮語を教える。NHK出版の『ハングル練習帳』に連載や、K Village Tokyoのテキストなどを執筆。