本を通して他者と出会う
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イオ11月号や日刊イオで紹介した「風通しのいい本屋」・ポルべニールブックストアで開催されるイベントに参加してきた。タイトルは「あなたは本でできている」。以下、案内文を一部引用したい。
今回の読書懇親会のテーマは、人それぞれの本と人生との関わりです。主に読んできた本のジャンルと、最も影響を受けた本または作家さんを紹介し合うことで、本と人の人生との関わりを、共に探求してみたく思います。
これを読んでまず、自分は何を選ぶだろうとわくわくした。そしてこういうテーマで集まる人たちの話をぜひ聞いてみたくなり、参加を決めた。
読書懇親会「あなたは本でできている」、予定時間を超えて終了。人それぞれの、自分自身を形成したと言える本の話は面白く、深掘りしたらいつまでも終わらないくらい。内容を更に練って、第2回もやってみよう。ご参加ありがとうございました。また明日。#本屋 #書店 #大船 #鎌倉 pic.twitter.com/xIPYWErCVL
— ポルベニールブックストア@大船駅東口 コロナで短縮営業中18時まで (@porvenir_books1) November 20, 2021
これは当日、イベント終了後に店主さんが書いたツイートだ。読んできた本からどんな影響を受けたのか、物の見方なのか、行動や生き方自体が変わったのか…。語り方、選ぶ単語、そしてストーリーも様々で、「世の中には面白い人がたくさんいるなあ」と感動した。
また、一人が話した後に参加者が思い思いに質問や感想をのべる時間があり、そのやり取りも豊かなものだった。
語られたストーリーに反応して個々人が自分のことを掘り下げると、初めて出会った同士なのに不思議とつながってくる部分もあって、なかなか他にない形の人との出会い方だなと感じた。
私は最初の自己紹介の時、名前と一緒に「在日朝鮮人と自称しています。イオという雑誌を作っています」と話しただけで、あとはただ本好きであることや趣味の本の話をしただけだったが、終了後にイオに関心を持ってくれたり、過去に在日コリアンと出会ったことがある、とその時の思いなどを共有してくれる人がいて嬉しかった。
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本好きと言えど、働き始めてからは趣味の本がまったく読めない、なぜか集中力が続かないという期間がちょくちょくあった。
しかし人見知りの自分がこういうイベントに思い切って参加しようと思うほど、最近は本にたくさん触れたい時期だ。新しい言葉や価値観なのか、今の気持ちに馴染んでくれる言葉なのか、何かを求めているとも言えるかもしれない。
購買欲も高まり、先月下旬からの約1ヶ月間で新刊も含め結構どしどし買ってどしどし読んでいる。計算してみると1万5千円分ほど本に充てており驚いた。
今日から3泊4日で出張なのだが、もちろん旅のお供にも一冊携えている。(理)