クリム展2021開催中!
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東日本在住の同胞美術家、美術愛好家達による美術展示会「クリム展2021」が12月13日から東京・京橋のギャラリーくぼた別館で開催されている(19日まで)。
1995年から2年に一度開かれてきた同美術展。
会場には、在日本朝鮮文学芸術家同盟(以下、文芸同)委員で今年6月に朝鮮民主主義人民共和国の人民芸術家称号を授与された朴正文さんをはじめとする画家、東日本地方を中心とする在日美術愛好家たち23人、また、故・韓東輝さん、故・高三権さんの作品含め58展が並んだ。
高麗青磁器や朝鮮の風景、民族衣装など、民族をテーマにした作品、在日同胞社会をテーマにした作品、植物、動物、人物、風景など、水彩画や色鉛筆画、パステル画、油絵、漫画などのさまざまなタッチで描かれた。
クリム展には、1日約40人、日本の方も訪れているという。
日本の観覧者からは、「感性や表現が独特」などの感想が寄せられている。
文芸同中央美術部長の金任鎬さんは「日本画の比べて、線をしっかり描く、抽象化しないなど、描き方に特徴的な違いがあるのではないか。何より、在日朝鮮人が描いた絵を見て、一番理解できる人は、日本人でも朝鮮や韓国の人でもなく、在日同胞自身だというとこがおもしろいですね」と話す。
2015年から同展に出展しているという金英勝さん(57)と姜俊成さん(62)は、学生時代は陸上部。現在も在日本朝鮮陸上協会に属している体育会系だ。
「昔から絵を描くことが好きでした。やりたかったこと、好きなことを作品にする―少しずつ夢が叶っています」と2人は話す。
2人は色鉛筆画を出展。金さんは繊細で、姜さんは力強いタッチだ。
展示会は、12月19日(日)まで開催中。
日時:12/13(月)~12/19(日)10:00~19:00(最終日は16:00まで)
場所:ギャラリーくぼた別館(〒104-0031 東京都中央区京橋2-7-11)
主催:クリム展実行委員会
後援:在日本朝鮮文学芸術家同盟中央美術部