笑顔が恋しい
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先日、調べ物があり数年前のイオを数冊ぱらぱらとめくって驚いた。向かい合って笑うオモニ、居酒屋で宴会に興じる朝青や分会の同胞たち、写真におさまるためワーっと集まってきた児童ら…。
マスクなしの笑顔が見られなくなってそろそろ2年が経つ。当たり前に見ていた一つひとつの場面がとても懐かしく、一方で新鮮にも映った。こういう日々が恋しいなと素直に思った。
昨年、マスク着用が日常になった初期の頃は戸惑った。その場にいる全員の顔半分が隠れている写真を撮ったことがなかったため、(今日のこの雰囲気を伝えられるだろうか)と不安に感じたのである。
しかし、少し近づいたり離れたりしながらいろいろと撮っているうち、そして場自体もあたたまっていくにつれて笑い声が上がり、マスクをしていても目元がにっこり笑っていることに気がついた。目元の笑みを見た時はホッとして癒された。
それでもマスク着用が日常になる前の写真を見ると、やっぱり何気ない笑顔が持つ力にハッとする。カメラを意識せず、自分たちで笑い合い、楽しそうに嬉しそうに過ごす同胞たち。そんな姿を撮るのが好きだった。
イオはこれまで本当にたくさんの笑顔を掲載してきた。2016年には「日本全国 笑顔の旅」という企画も行っている。
ピーク時に比べると感染者数が緩和したとは言え、まだまだマスクなしには日常を送ることができない。あと1年か、それ以上か。イオの誌面が再びさまざまな笑顔で溢れる日が少しでも早く訪れてほしい。(理)