感染拡大「第6波」、天井見えず
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新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」による感染が急拡大している。
先日、息子が通う保育園でも陽性者が出た。そのため、園は数日間臨時休園となった。
“No news is good news”とはよく言ったもので、どの分野であれ「緊急連絡」はだいたい悪い知らせだと相場は決まっている。園からの連絡に、思わず口から「うわっ」という声が漏れた。
幸い、感染はそれ以上広がらず、休園措置も数日間で済んだ。その間は、職場でリモートワークを取り入れている筆者が自宅で子を世話することで乗り切った。
厚生労働省が24日に発表したところによると、新型コロナウイルス感染急拡大の影響で全面休園している保育所などが20日時点で27都道府県327ヵ所に上った。昨夏の感染拡大「第5波」のピーク時の185ヵ所を大幅に上回り、過去最多となったという。
感染の爆発的拡大によって、原則10日間の待機が求められる濃厚接触者の数も急増している。もし子が濃厚接触者になったら、保護者としては自身が濃厚接触者ではなくても仕事を休むか子の面倒を見ながら在宅勤務をせざるを得ない。こと新型コロナウイルスが絡む事情だと、外部に預けることもできない。今回も、もし自分の子が濃厚接触者に認定され、さらに感染、家庭内感染拡大という事態にまでなったらどうしようと数日間は気が気でなかった。
「オミクロン株」の特徴として、▼ヒトへの感染力が強く、伝播性が高い、▼発症までの期間が短く、短期間で広まる、などが挙げられている。感染「第6波」の天井はいまだ見えない。感染による健康面への影響はもちろんだが、感染者と濃厚接触者の急増によってさまざまな分野で社会機能の維持が困難になる懸念も指摘されている。
今は自分ができる感染対策を万全にするしかない。家族と自分の健康、仕事、当分は綱渡りの日々が続くと覚悟している。(相)