占いに行った話
広告
明確な悩みや動機がある訳ではないが、しばらく前に占いに行ってみた。しいて言えば(蘭)さんが出張で沖縄に行った時、取材した同胞弁護士に手相を見てもらって驚くほど当たったという話を聞いた頃から気にはなっていた。
占いは好きな方だ。石井ゆかりさんとしいたけ.さんという方がいて、ネット上で年間・半年ごとの運勢が更新されるとすかさず読んでしまう。それぞれ言葉選びが独特なのに不思議としっくりすることが書かれているのだ。
リアルの占い師はネットでリサーチし、キラキラしていない、かと言って怪しくもない雰囲気の人を選んだ。主に九星気学と手相をみてくれるらしい。
お店につくとすぐに鑑定スタート。生年月日を伝えただけで、ベラベラベラ〜っと基本の性格や時期ごとの運勢が語られる。私は庚午で一白水星だそうだ。
相性が大吉の干支は戌、一人が好き、人が多いところに長時間いられない性格…など、言われたことは普通に当たっていた。言い慣れている様子を見ながら、その占い師というより九星気学が持つ蓄積知がすごいんだなと感じる。
他にも「お金には困らない」「大器晩成型」など言われるも、こちらは(ほんとかな〜)という感想。ただ、手相に出ていたとされる身体の不調(下半身に強い冷え、昨年は目眩や立ちくらみが多かった、ストレスを感じることが多い)は当たっていて、手相すごい、と思った。
驚くほど当たっている、というよりも、ああ、まあ、と再確認していくような時間だった。新しく得たものはないが、なんとなくすっきりはした。
歌手の宇多田ヒカルさんが、とあるインタビューで「私のパワーの源は、自分を知り、信じること。自分のことを知れば知るほど、恐怖から自由になる」と話していた。
私は30歳を過ぎた頃から、無自覚だった自分の性質や性格に気づき始めたと感じることが増えた。自分自身のことは意外とよく分かっていないのだ。
占いに求めるものは人それぞれ。人生の選択を委ねる人もいると聞くし、未来が知りたい、あの人の気持ちが知りたいなどさまざまだろう。私は客観的な言葉を通して自分自身を知ることが楽しいから占いが好きなんだろうなと納得した。(理)