本日、名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国賠訴訟の第2回口頭弁論
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6月8日から名古屋地方裁判所で始まった「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求訴訟」は、本日7月20日に第2回口頭弁論が行われる。
昨年3月、スリランカ人女性のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)が名古屋入管の収容施設で死亡した問題で、遺族は「入管が違法な収容を続け、必要な医療を提供しなかった」として今年3月、国に約1億5600万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。
6月8日の第1回口頭弁論では、ウィシュマさんの妹であるワヨミさんとポールニマさん、原告側代理人の児玉晃一弁護士からそれぞれ意見陳述があった。ワヨミさんは、ウィシュマさんとの思い出やウィシュマさんを失った深い悲しみ、今の心境を語り、「裁判官と全ての日本市民は少しでも早く姉のビデオを見てください。…こんな悲しい思いをするのは、ウィシュマと私たち家族で最後にしてほしい」と訴えた。
児玉弁護士も、ウィシュマさんが収容されていた居室の監視カメラの映像の開示の必要性を裁判官に訴えた(本誌8月号に掲載された、「START~外国人労働者・難民と共に歩む会~」のメンバーによる第1回口頭弁論の現地レポートより)。
一方、被告・国側は「請求棄却を求める」としながら、弁護団が提訴時から求めている監視カメラの映像の提出については、次回弁論期日(7月20日)までに意見を述べるとした。今日の第2回口頭弁論で、監視カメラの映像について国側がどのような判断を示すのかが注目される。
ウィシュマさん死亡事件については、遺族が名古屋入管の局長をはじめとした幹部らを相手取り、殺人の容疑で刑事告訴していたが、6月17日、名古屋地検は不起訴処分とすることを決めた。
本日の第2回口頭弁論は14時30分開廷。口頭弁論終了後、名古屋地裁近くの桜華会館(松の間)で記者会見と支援集会が行われる。
https://start-support.amebaownd.com/posts/35651855
(相)