コロナ感染ですったもんだ
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東京都の新型コロナウィルスの感染者が、1万8919人を記録した7月16日。
その2日後、わが家にも2人の感染者が出た。
2020年春に感染が始まって以来、家族の感染は初めて。
2人が同時に発熱したので、数日あたふたとしたことを備忘録として書く。
発熱初日。
修学旅行から戻った高校生が熱を訴える。
東海地方にキャンプに出かけた小学生も「到着後に発熱したので東京に連れて帰ります」と学校から連絡。
その日は休日で、病院にかかるのも時間を要すると思い、
自宅にあったSARSコロナウィルス抗原キットで調べたところ、2人とも陽性反応が出た。
普段利用している救急対応の病院に電話したが、発熱外来はしていないとのこと。
相談窓口の紹介を受けたが、様子を見ることにした。
後で知ったが、東京都のHPでは、
診療・検査医療機関の一覧を調べられる。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/soudan/hatsunetsugairai.html
感染者2人を別室へ移動させ、他の家族はマスク装着の生活を始める。
医療機関に勤める夫が、職場から消毒液や検査キットを持ってきてくれ、助かった。職場が近所だと助かる。
発熱2日目。
近所のかかりつけ医(町医者、内科)に電話。
発熱外来をしていると聞き、まずは第一段階クリアの安心が広がる。
「8時半に来てください」と言われ、行くと、検査キットを渡され、結果がわかるまで30分かかるというので、家で処置をしてほしいと言われた。
キットを持っていくと、「正午前にまた来てださい」と言われ、訪ねると完全装備の女医さんが登場。案の定、「陽性反応が出ました」とのことだった。
病院から保健所に連絡するとのこと、ひとまず自宅へ戻る。
夕方17時頃、スマートフォンに保健所から通知が届く。
厚生厚労省の「My HER-SYS」(新型コロナ健康状態入力)に登録。
保健所から届いたIDを打ち込み、健康状態の記録を始めた。
発熱3日目。
2人の感染者は熱も下がり、元気が戻ってきて食欲も出てきたが、「閉じ込められる苦痛」を訴えはじめる。
部屋にいられなくなり、マスク装着を忘れたまま、リビングに顔を出す小学生。
「マスクをつけて」と何度か叱る。
「部屋にいてもつまらない。サッカー試合の録画を見たい」というので、冷房を消し、空気感染を防ぐために扇風機を回しながら録画観戦。
感染していない同居中学生は、他の部屋へ移動させる。
夕方、知人が、都の自宅療養サポートセンターのサイトを教えてくれた。
「物資が届くはずなので申請してみてください」とのこと。
東京都自宅療養サポートセンター
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/uchisapo_tokyo.html
同センターが24時間対応をしていることを確かめ、18時頃に電話。
センターでは、食糧やパルスオキシメーター(血中酸素飽和度:SpO2を測定する医療機器)を送ってくれる。幸い電話はつながったが、「感染者が増えているので発送まで2、3日かかります」とのこと。今は容態が安定しているが、感染者の容態が急に悪くなったり、残った家族に感染が広がる可能性もあるので、「気をつけるように」と同僚にアドバイスを受けていたので、パルスオキシメーターが欲しかった。待つしかない。
自宅療養者に行政から物資が届くことは知っていたが、病院へ行ったり、三度の食事を作りながら、仕事をしていたので、このことをすっかり忘れていた。知人に感謝。
※※※
仕事の対応にも追われ、周りに協力を仰いだ。
予定していた関西出張をRさんに引き継ぎ、料理の撮影はFさんに担当してもらう。申し訳ないが、感染していない人に託すしかない。これから夏本番。感染も拡大していくことが予想されるので、次号のことも考えておかなければ。
感染者の発熱が収まり、思うことは、「次の感染」をどう防ぐか―。
残った部員たちの健康も、気が気ではない。
空気感染、市中感染をどこまで防ぐことができるか―。
持病を持った人や高齢者が感染したら…。
心配は絶えないが、私自身、感染に備えた準備をほぼしてこなかったことが判明した。
検査キット、3日分ほどの食糧は常備しておいたらいいと思う。(瑛)