年金の手続きで感じたこと
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昨年最初ごろ、選択的夫婦別姓制度が話題になり日本の国会でも議論になっていた。日本の民法では婚姻届けを提出した夫婦は同じ姓にしなければならないと決められている。現実的には女性が男性の姓に変えるのが圧倒的だ。
その議論を見ていて、選択できるほうが普通にいいのにと単純に考えていた。
朝鮮人の場合、結婚しても姓を同じにすることはない。私も夫婦で別姓だが最近まで具体的に支障があったことはなかった。しかし、今年の春にいろいろと苦労することがあった。
老齢年金の手続きをした時のこと。在日朝鮮人は夫婦の姓が違うから婚姻関係を証明しなければならない。そのために外国人登録原票が必要だということで、原票を得るために3度も四谷の入管施設に足を運んだ。妻の原票も必要だった(妻も一度足を運んだ)。
二人の原票をもって年金事務所へ行くと、今度は総聯支部が発行する婚姻を証明する書類が必要だと言われる。しかし実は必要がなかったという事態もあった。年金事務所の職員もわれわれ在日朝鮮人のことはよくわかっていない。
一連の年金の手続きの間、学生時代からの友人である同胞の社労士が親身にアドバイスをしてくれて、非常に助かった。在日本朝鮮人人権協会には多くの同胞有資格者が結集しており、われわれの権利と生活を守ってくれている。それを具体的に体験できた出来事でもあった。
皆さんお久しぶりです。約2年4カ月ぶりの私(k)のブログです。これからもしばらく書くことになりました。またご愛読ください。(k)