留学同大同窓会2022とわれわれの闘い
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今月3日、上野で留学同大同窓会2022が開かれ、私も卒業生の一人として参加してきました。
少し早めに行ってロビーで座っていると、次から次に懐かしい顔、顔、顔が登場します。大学を出てから初めて会う人も多く、ウン十年ぶりに見る顔ばかりでした。
その日の参加者は約150人。関東はもちろん関西地方からの参加者が多く、その他、遠くは福岡や広島、岡山などからも駆けつけていました。素敵な小公演を披露した現役の学生たちも含めると200人ほどが参加して大盛況でした。
約2時間ほどの間、懐かしい学生時代の思い出やお互いの近況を確かめる話で、あちこち盛り上がっていました。
また、それぞれが各地の現場で今も活躍しており、地方ならではの同胞社会の厳しい現実の話も聞くことができて、大きな刺激も受けた時間となりました。
自分自身の原点が留学同活動に励んだ学生時代に形成されたことを再認識した会でした。これからも留学同を応援していきたいと思います。
話は変わりますが、出入国管理法の改正案について法務省は7日、今秋の臨時国会に再提出しない方針を固めています。昨年3月にスリランカ人女性のウィシュマさんが名古屋入管施設に収容中、亡くなった事件が大きな波紋を呼び、日本の入管制度に世論の厳しい批判が集まりました。
昨年提出された改正案は、送還忌避者に刑事罰を科すこと、難民申請の回数を制限し3回目以降の難民申請を行った者の強制送還を可能にするなど、まさに改悪案。その内容が知らされると抗議集会やデモ行進など反対運動が盛り上がりました。
それにも関わらず法務省は再び改正案を提出しようと考えていたわけですが、再び各地で反対運動が行われていました。
学生時代、留学同で学んだことの一つは、在日朝鮮人が祖国解放後もいかに日本政府から差別・弾圧されてきたのか、それに対して在日同胞がいかに闘ってきたのかということです。
今もわれわれの周囲には大きな矛盾や不当な差別、許されない弾圧が存在しますが、闘いが出入国管理法の改正案の国会提出を阻止したように、これからもよりよい社会に向かって闘っていかなければならないと考えています。(k)