トラブル続きの月~新型コロナ感染療養を経て
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10月は楽しい出会いやイベントもあったと同時、トラブル続きだった。
ありえないミスをしてしまったり、機材トラブルがあったり…きわめつけはコロナ陽性になってしまったこと。
12月号工程締切日も差し迫ったある日、まわりで陽性者がでていたので心配になってPCR検査を受けにいった。受けた直後位に熱があがりはじめ、吐きそうなほどの喉の痛みに。
結果を1日待つ間、熱はどんどんあがったものの、検査結果は陰性。
翌日、微熱までさがったものの一切声をだせなかったので、かかりつけの耳鼻咽喉科(発熱外来はしていない)に電話して、陰性だったので診て薬をもらえないかと頼んでみた。
病院側が承諾してくれて、指定された時間に別室でなら診るとのことに。
やっとの思いで病院に行き、別室へ。
「君を疑うわけではないけど、一応抗原検査させてくださいね」とのことで検査してくれた。
(PCR検査陰性だったから大丈夫でしょ)と楽観的に待っていたら、先生が入室。「いまから言うことを声をださずに聞いてくださいね。あのね、これがCOVIDのときに出る線なんだけど、うっすら出てるのね。だから多分PCRでは陽性でなかったのかな。だからね、コロナ陽性ということになります。薬はだしておくね」ひとはあまりの衝撃の時はただただ驚くばかりで声が出ない…。絶句した。とうとう家族で最初の感染者になってしまった。
とりあえずすぐに、出張に行こうと準備していた夫に電話(本当に危機一髪でした、、、)。そして子どもたちの学校や園にも即電話してお迎えにいった。
締切が差し迫っていたので、家にデスクトップパソコンしかなかった私は、ホテル療養を諦めて、自宅療養することに。そこから完全に私の別室隔離生活が始まった。
コロナに感染して初めて分かったのだが、日ごとに症状がまったく違う。
熱がでて最初の3日半くらいは、高熱が一向に下がらず、39度で高止まり状態。胸が苦しい感じも続き、ただただ寝てるしかなかった。
4日目の夜くらいにようやく下がってきたと思ったら、鼻詰まりと鼻水、咳がひどくなってきて頭に靄がかかったような状態になった。
集中力を保とうと思ってもできず、PCのマウスを手にしても、いま何をしようとしていたっけとすぐに忘れてしまうような状態だった。
仕事も一向に進まず、また寝てるしかなかった。
発症6日目くらいにようやく頭もクリアになってきて、仕事をサクサク進められるまでには回復できた。このまま行けば〆切も間に合うかなと思った矢先、今度は主力ソフトが思うように動かず、フリーズしまくって遂には動かなくなった。急遽会社側が用意してくれたノートPCでどうにか乗り切った。
ソフトがフリーズして一切仕事ができなくなったときは、あまりのトラブル続きにメンタルも少々やられてしまった。そんなとき、ちょうど父から、地元の有名な公園で撮り下ろした紅葉の写真が15枚ほどラインで送られてきて、「いいな~私も地元帰りたい」と返信を打った途端、なぜか涙がでてきて、大人なのに大泣きしてしまった。涙を流すのはデトックスという言葉通り、泣いたあとはスッキリして、また気持ちを立て直せた。
別室隔離の間、子どもたちの楽しそうな声がすぐそばで聞けたのも癒しになった。トイレやお風呂などの共有の場所にでるときは、消毒薬片手に私自身が触ったところは消毒しまくって生活した。どうにか誰にうつることもなく、私一人が感染するにとどまった。
久しぶりに会う子どもたちは、心なしか少し大きくなっていて、会えなかった分思い切りハグをした。隔離解除明けは、寝てばかりいたせいか、まだ体が重くしんどかったが、外の空気がおいしかった。
家族や職場には迷惑をかけてしまって申し訳なかったが、あらゆる面で支えてくれたことに改めて感謝したと同時に、健康って本当に重要だなと身に染みて思った。(愛)