夢を叶えたレポ
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2022年は体調を崩したり、財布を(カバンごと)無くしたりと、本当についていない1年だったが、唯一、幸せな思い出として残るのは、NBA観戦の夢が叶ったことだ。
NBAを初めて見たのは、初級部1、2年生のころで、学校から帰り、留守番をしていた時、NHKの教育番組にも飽き、適当にテレビのチャンネルを変えていたところ、BSで放送していたNBAが目に留まった。これを機にバスケという競技を知り、何かの拍子にバスケットボールを買ってもらい、初級部4年からバスケ部に入部したので、筆者がバスケを始めるきっかけになったとも言える。
学生時代は、日本でバスケはまだまだポピュラーではなく、NBA含めバスケを観戦する手段がなかったので、推しのチームや選手がいたわけではない。本屋で雑誌を立ち読みしながら情報を追う程度だったが、ふくらはぎ下の長さ、見たことのない体格、写真で見る超人的な身体能力に魅了され、一度は本場のバスケを観戦したいという思いを抱くようになった。
そして今年、3年ぶりにNBA JapanGamesが開催された。
今回は、昨シーズン優勝したゴールデンステイト・ウォリアーズと、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズが来日。
ウォリアーズのエース、ステフィン・カリーは、バスケを知らない人でも「どこからでもシュートが入る人」と認知している人が多い。ハーフラインからでも、ディフェンスと接触して体勢を崩しても高確率でシュートを決め、1試合で13本のスリーポイントを沈めNBAレコードを塗り替えた歴代最高のシューターである。ピンと来ない方は、知名度的にメッシだと思っていただければ(笑)。
この辺の話をしてしまうと、イオ1号分ぐらい書いてしまうので、とにかく当日を振り返る。
今回のジャパンゲームは、9月30日にゲーム1、10月1日にサタデーナイト、10月2日にゲーム2の日程で行われ、筆者は、サタデーナイトとゲーム2を見た。
●Game2
まず、メインのゲーム2の日から振り返りたい。
14時ティップオフのこの日、一応、親友や職場に記念のお菓子でも…というのは建前で、内心ではウォリアーズのウェアを買うかを悩みながら、朝からショップに並んでいた。連日の試合で、ウォリアーズのウェアや、今ジャパンゲームの記念ウェアはほとんど完売していたし(昨シーズン優勝したからって、カリーがいるからって、そんな理由で買うなんてミーハーすぎる。けっこう値段もするし、買わない)と決心して入店するも、目の前にはラスト1着のパーカーが。気づいたらカードを切っていた。この辺の記憶はない。
12時開場。
この日の席は、ウォリアーズ側。目の前で選手数名がアップしていたが、カリーやトンプソン、ドレイモンド・グリーンなど筆者が認識している選手はいなかったので、やけに気持ちが落ち着いていた。アップ中は、アリーナエリアを自由に行き来でき、最前列でスターの登場を待った。
両チームの選手が通るたびにサインを求める声や歓声でどよめくが、やっぱりカリーは別格で、四方から押されてまともに写真を撮ることができなかった。が、目の前で王者の(ルーティーン含め)アップを堪能できた。ビールとフランクフルトを買ったことを忘れて、約2時間ずっとアップを見ていた。
この時、2way契約をしていた下部リーグの選手からのサインをもらった。
チームでアップを行い、試合開始。
古豪チームの来日、八村の凱旋もそうだが、そもそも日本在住者はNBAを生で観れるだけで大興奮なので、どちらが得点を決めてもどちらがファールを受けても歓声、フリースローはブーイング無し、ダンクシュートに大盛り上がりのピースフルな試合だった。
プレシーズンを控えた時期に行われたイベント試合なので、NBAのレギュラーシーズンほどの“ガチ感”はないが、それでもスター選手を長く起用し、大サービス試合だった。
この試合を機に、若手ガードのジョーダン・プールのファンになった。
プレーについて書きたいが、この辺の話をしてしまうとイオ1号分ぐらい書いてしまうので、ぜひYouTubeで試合やプレーハイライトを見てほしい。
もちろんウィザーズも見どころの選手が多いが横文字だらけなので割愛。笑
●サタデーナイト
サタデーナイトは、スラムダンクコンテストやスリーポイントコンテストで、ヒュー!とかフォー!とか盛り上がるイベントだ。少しわがままボディになったNBAのレジェンドも参加、スプラッシュブラザーズ(カリーとトンプソンのコンビ)のシューティングも見れた。
この日はウィザーズ側の席に座っていたが、見どころは主にバックコート(ウォリアーズ側)で行われたので写真は撮っていない(両チームの公式SNSやYouTubeにいいアングルから撮ったものがアップされている)。
決して安いチケットではなかったが、サタデーナイトのエンディングライブはゆず、ゲーム2のオープニングはギタリストのMIYAVI、ハーフタイムショーはBoAと、ゲストも豪華で充分に元を取れた2日間だった。
以降、これまで登録していた映画のサブスクは解約し、楽天のNBA配信サブスクに登録。ポップコーン片手にバスケ観戦を楽しんでいる。
余談だが、大学4年の時に観に行ったBリーグのアジアチャンピオンズカップで、当時、韓国のチーム一際目立っていた選手と写真を撮りサインをもらったのだが、その選手が昨シーズンまでNBAでプレーしていたことをつい最近知った。
今年は、夏にラグビーの日本vsフランスの試合も国立競技場で観戦できたし、一昨日幕を閉じたFIFAワールドカップもちょこちょこ見た(決勝は見逃し配信でフル観戦したが鳥肌ものだった)が、どうも筆者はスポーツを見ると、活力が湧くようだ。
来年こそはいい年を迎えられるように、年末はW杯見逃し配信とNBAで充電しようと思う。
来年、沖縄で開催されるバスケW杯も、目当ての選手が来るなら、ぜひ観に行きたい。(蘭)