イオ~繋がりを大切に
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あと8日で2022年が終わる。
今年はイオに勤めて16年目にして、初の出張で京都に行くことができたのが本当に幸せを感じた瞬間だった。
自身の提案がきっかけとなった連載が、月刊イオという雑誌の枠を越えて、展示会というイベントにまで発展したのを目の当たりにしたからだ。
観覧へと訪れた方々は、作者の先生方に会うととても喜んでいて、イオの誌面への感想なども直に聴くことができた。改めて、月刊イオという雑誌は、読んでいる方々がいて成り立つものなのだと感じることができた。
今年はまた、大学からデザイン実習生も入ってきて、実習カリキュラムを考案したのだが、私が新入社員の頃にしたカリキュラムと同じものにした。カリキュラムの詳細は明かさないが、その作業を通じて「デザインって楽しい!!」と純粋に思ってもらいたかったからだ。
実習生を指導しながら、自身の新入社員の頃のことを思い出すことができた。
あの頃は、デザインが楽しいと思うよりは、膨大に覚えなくてはいけないこと、日々の忙しさや細かなことが大変で、地道な作業も多いエディトリアルデザインに疲弊もしていた。
それでも、信頼のおける同僚、上司の方々がいて、イオの仕事内容も面白く、それが支えにもなっていた。
疲れるとよく聞いていた曲がミスチルの「彩り」という曲で、こういう歌詞がでてくる。
ただ目の前に並べられた
仕事を手際よくこなしていく
コーヒーを相棒にして
いいさ 誰がほめるでもないけど
小さなプライドをこの胸に
勲章みたいに付けて
僕のした単純作業が
この世界を回り回って
まだ出会ったこともない人の
笑い声を作ってゆく
そんな些細な生き甲斐が
日常に彩りを加える
モノクロの僕の毎日に
少ないけど 赤 黄色 緑
まさにこの曲の歌詞のように、日々の仕事をこなす延長線上で、上記の展示会に訪れた人たちの笑顔を直接みることができたことが奇跡のようだった。
この仕事を長年頑張ってきてよかったな、と本当に報われたような、そんな気持ちで、展示会を企画提案実行してくださった方々、先生方、出張へと行かせてくだっさたことに本当に感謝した年だった。
イオ編集部にいて思うことは、個は人との繋がりの中でこそ、自分自身が見えるということを実感する。
イオ~つなぐ、つながっていくという言葉通り、これからも繋がりを大切に、来年も歩んでいきたいと思う。(愛)