オモニの昔話
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今年も年末年始、実家に帰った。コロナのこともあり、どこにも出かけず家にいたのでいつになくオモニとたくさん話すことができた。
多く話し込む中で意外だったのは、オモニが昔の話をたくさんしてくれたことだ。初めて聞く話も多くて非常に興味深かった。
オモニは1~2年前にスマホを持つようになり、そこに昔の写真をたくさん取り入れていて、年末にそれを見ていたことが昔話をする引き金になったようだ。
自分が幼かったころや両親、きょうだいのこと、父との新婚当時のこと、舅・姑との同居生活とその後の引っ越し先の話、昼間家で一人でいるときに淋しく怖い思いをしたこと、姉や兄、私が生まれたときのことなどなど。
それらの話を聞きながら、私も9歳まで住んでいた大阪府堺市での幼いときのことを思い出し、話していた。
昔の写真を見たことがきっかけなのだが、昔の話を息子の私にしたのは、他にも理由があるのではないかと思っている。
オモニとの会話の中で、私が1984年に初めて祖国(朝鮮)を訪問したときのことも話した。訪問時に帰国していたオモニの母(私の祖母)と初めて会うことができた。
祖母は1899年生まれ。19世紀生まれなのだと驚きずいぶん高齢なのだと思ったが、その時はまだ85歳である。オモニは当時の祖母の年齢をずいぶんと超えている。
高齢のオモニ、しっかりと話を聞いて記録として残しておかなければならないのではないかと、強く考えた今回の帰省だった。(k)