「ドキュメント72時間」とイオの誌面
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NHKに「ドキュメント72時間」という番組がある。毎回ある場所が決められ、72時間=3日間、定点観測的に撮影する番組だ。
北海道のコンビニや名古屋の屋台のラーメン屋などが舞台になっている。東日本大震災が起こった3月11日の朝には宮城県の被災地にあるお花屋さんを撮影した昨年4月の回を再放送していた。
金曜日の夜に放送されているこの番組、特別なことが起こるわけでもなく、日常生活の中で経営者とお客などが織りなす人間模様を淡々と見せる。この番組がなかなか好きで、よく見ている。
見ていて思うのは、このような手法を月刊イオの誌面で再現することはできないだろうかということ。
例えば、朝鮮学校初級部1年の教室に密着する。3日間でもいいし、月刊誌だから3カ月でも良いだろう。その間の出来事、児童たちの変化や先生とのやり取り、保護者の様子などを淡々とつづる。
その他の対象は、日本学校からの編入生や同胞の飲食店、同胞が集まる病院や同胞高齢者施設などいろいろと考えられるだろう。
これまで取材した対象も、視点や方法を変えればまた面白い見せ方ができるはずだ。
イオの誌面で同胞たちの素敵なドキュメンタリー、物語を見たいと思っている。(k)