合計特殊出生率の低下に思う
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日本の厚生労働省が6月2日、1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す合計特殊出生率が22年は1.26だったと発表した。05年に並んで過去最低だったそうで、低下は7年連続。
昨年1年間に生まれた子どもの数は前年から4万人減って77万747人だった。それに比べ昨年死亡した人数は156万8961人。1年で日本の人口が79万8214人減ったことになる。これは過去最大となる。
日本はどんどん人口が減っている。人口が減るということは国民総生産(GNP)も低下する。
ちなみに韓国の22年の合計特殊出生率は0.78で、1970年以降で過去最低、日本よりも低くOECD加盟国の中でも最下位だった。
子どもを産まなくなった理由はいろいろあるのであろう。そもそも若い世代を中心にパートナーができない、持たないという人が多いという。子どもを産まない理由として経済的な問題がもっとも大きいだろうけれど、根本的には子どもを産んで育てることに不安を感じている、少なくともメリットを感じないそういう社会になったということなのではないだろうか。私の身近な人も、今の日本社会で在日朝鮮人として結婚し子どもを育てる気がしないと公言している。
このところ気になっているのが、回転寿司のチェーン店でいたずらをする事件が増えていること。インターネットで拡散され、大きな社会問題に発展している。ある事件では企業が約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴している。
迷惑行為を行った人物は当時高校生で、ネットで叩かれ、学校を自主退学したそうだ。その動画はネットにずっと残り続ける。名前も明らかになりこれからの人生にも大きな影響をあたえ続けるはずだ(もしかしたら世間はすぐに忘れるのであろうか)。
やった行為は悪いことだ。しかし、一生を台無しにするほどのことなのかと思う。
そのようないたずら行為は過去にもたくさんあったはずだし、いま現在も行われているかもしれない。ただネットで拡散されていないからわからないだけで。
ネットが定着し圧倒的に便利な世の中になった。しかし、と思うのだ。なんの根拠もないが、ネット社会の出現が合計特殊出生率の低下とどこかでつながっているのではないかと考えている。(k)