本日、イオ10月号が完成しました。特集は「関東大震災朝鮮人虐殺100年　追悼、責任、連帯」、24ページにわたる大型企画となります。

100年前に起きた朝鮮人虐殺は、「未解決」です。殺された人への謝罪も真相究明もなされていません。100年前に何が起こったのか。100年つづく「課題」とは何なのか。本特集では、虐殺の事実を改めて記録し、記憶し、語り継ぐ今日的意義を考えました。「グラビア　追悼の現場で」では、東京、千葉、埼玉、神奈川の現場を紹介。100年前の虐殺を学び、継ぐ若者の姿も追いました。

読んでいただきたいのは、鄭永寿・朝鮮大学校講師の寄稿「虐殺の被害と運動から100年目の課題を考える」です。

…日本の朝鮮侵略と植民地支配のなかで起こった関東大震災下の朝鮮人虐殺。あれから一世紀が経つが、我々が眼前につきつけられているのは、日本政府が当時から虐殺の隠ぺいと正当化を図り、今日に至っても真相究明と加害責任を果たしていないことである。それゆえにこの100年、犠牲者の恨ははらされることはなく、むしろ生存者や遺族は苦しみを抱えながら生き、在日朝鮮人社会には深いトラウマを残してきた…。（鄭先生の寄稿から）

関東大震災朝鮮人虐殺のトラウマ研究の第一人者が書く100年目の課題は必読です。

特集では他にも、「知っておくべき６つのこと」、虐殺されかけた人、虐殺を目撃した人たちの証言を載せ、朝鮮人虐殺の歴史的事実を整理しました。

連載「この街の思い出」は青森県です。
同胞コミュニティを紹介する「つながるチカラ」では三重県青商会を紹介しました。単独企画は京都朝鮮中高級学校創立70周年記念同胞大祝祭、新潟ピビンパフェスタ2023など、10月号も盛りだくさんの内容になっています。

ぜひお手にとってみてください。

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