【特集】関東大震災朝鮮人虐殺100年 追悼、責任、連帯
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今年9月1日、私たちは、関東大震災朝鮮人虐殺から100年の節目を迎えました。
関東をはじめ日本各地で追悼の行事が行われる一方で、今なお続く日本の植民地主義・排外主義により、在日朝鮮人の尊厳は脅かされ続けています。
100年前に何が起こったのか。100年つづく「課題」とは何なのか。
10月号特集では、虐殺の事実を改めて記録し、記憶し、語り継ぐ今日的意義を考えます。
グラビア 追悼の現場で
関東大震災朝鮮人虐殺から100年を迎え、9月1日から3日にかけて、虐殺があった関東地方を中心に、各地で在日コリアンと日本市民による追悼式が行われました。東京、埼玉、神奈川、千葉を中心に、各地の追悼現場を写真でリポートします。
100年前の虐殺学び、闘い、継ぐ 若者の力で、突破を―
虐殺の歴史を学び、自らの問題として受け止め、立ち上がった朝・日の若者たちを紹介しています。
新たな闘いの出発点に
関東大震災朝鮮人虐殺から100年の節目に際し、在日同胞、日本の有志たちそして韓国や海外在住の同胞など、広範な呼びかけ人・賛同団体からなる「関東大震災100年 朝鮮人虐殺犠牲者追悼と責任追及の行動実行委員会」が主催する集会(9月1日)およびシンポジウム(2日)のようすも報じます。
虐殺の被害と運動から100年目の課題を考える
本特集の目玉ともいえる、朝鮮大学校講師の鄭永寿さんの論考です。
“日本の朝鮮侵略と植民地支配のなかで起こった関東大震災下の朝鮮人虐殺。あれから一世紀が経つが、我々が眼前につきつけられているのは、日本政府が当時から虐殺の隠ぺいと正当化を図り、今日に至っても真相究明と加害責任を果たしていないことである。それゆえにこの100年、犠牲者の恨ははらされることはなく、むしろ生存者や遺族は苦しみを抱えながら生き、在日朝鮮人社会には深いトラウマを残してきた。”(本文リードより)
知っておくべき6つのこと
▼どこで何人の朝鮮人が犠牲になったのか、▼誰が朝鮮人を殺したのか、▼朝鮮人虐殺はどのように行われたのか、▼朝鮮人虐殺は、どのように隠蔽されてきたのか、▼日本が果たすべき「虐殺の責任」とは、▼朝鮮半島、北南の動向は―という問いで、基本的な事実に加え、100年後の今も日本政府が果たすべき国家責任などをまとめました。
証言
100年前の虐殺事件当時、九死に一生を得た2人の朝鮮同胞と、虐殺目撃者である2人の日本の著名人の証言記録も掲載しています。
忘却と隠ぺいに抗して 台頭する歴史修正主義とヘイト
100年前の虐殺は、未解決の問題です。虐殺犠牲者追悼碑の前でヘイトスピーチ団体が集会を行う。東京都の首長が慰霊行事へ追悼文を送らない。虐殺に関する内容が含まれた映像を上映中止にする。政府は資料の存在を確認できなかったと言う。…虐殺100年を迎え、はびこる歴史修正とヘイトスピーチの現場をめぐりました。
より深く、より広く知る BOOK&映像作品ガイド
関東大震災朝鮮人虐殺について深く知るために役立つ書籍と映像作品も紹介しています。
ぜひお手にとってみてください。
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