【イオニュース PICK UP】主導型、実利型、実践型へ 在日本朝鮮青年商工会第27回総会
広告
在日本朝鮮青年商工会(青商会)第27回総会が9月16日、都ホテル四日市(三重県)で行われ、朴久好第1副議長兼組織局長ら総聯中央の幹部と崔炳琥会長、朴昌赫副会長、宋明男幹事長をはじめとする中央青商会幹部、全国各地の青商会役員ら約300人が参加した。
総会ではまず崔炳琥会長が挨拶を行った。崔会長は今回の総会の意義と重要性、在日朝鮮人運動における青商会の主導的役割についてのべながら、「私たちはこれからも私たちを支えてくれている同胞、未来の子どもたちのために頑張っていこう」と総会に出席した各地の役員らを激励した。また、「今回のウリ民族フォーラムの開催地である三重県青商会が<이어가자 미에! 용을 쓰자 우리 마음 하나로 모아>(『つないでいこう三重! 頑張ろう 心をひとつに)』のスローガンを掲げ、積み上げてきた成果にならい、全ての地域で同胞たちと子どもたちのために頑張る青商会の新しい姿を創造していこう」とのべた。
次に中央青商会常任幹事会の事業報告を宋明男幹事長が行った。宋幹事長は26期の間に①民族教育支援活動、②会員たちのための経済生活補助活動、③常任幹事会の正常運営と役員たちの役割向上、④宣伝・広報活動、⑤財政活動、⑥3大愛国活動という6つの分野で成果があったとのべた。
①では民族教育対策委員会の稼働や、準正規3大教育網(インターネットウリマル教室ナルゲ、青商会学園、ミレスク)を実効的に運営、拡大することで全国各地で合同授業や学区制学院活動、スポーツ・文化活動、オンライン交流会などが行われたこと、教育環境整備、NPO法人ウリハッキョ、朝鮮大学校保育科に対する支援などの民族教育支援活動に尽力したことなどを挙げた。
②については、3回にわたるオンライン上の異業種交流会KYCプラスの定例会を通じた新しい顧客の獲得や異業種交流会、地方・地域別の経済セミナー、学習会の開催、青商会遊技業部会(CPM)の運営など会員たちの経済実利を図る活動で前進があったこと、男女の出会いの場を提供したことなどを挙げた。
また④では、中央青商会によるニュースレター「KYCファイル」の発行、LINEおよびInstagram公式アカウントの登録者数の増加のほかに、各地方・地域青商会でもSNSを積極的に活用して情報発信に努めたとのべた。
⑥については、中央青商会が日本や韓国の諸団体との交流会を定期的に運営したほか、東京、大阪などでも交流を深め、朝鮮学校に対する支持者を集めるうえで貴重な成果を生んだと指摘した。
宋幹事長は26期の成果を踏まえ、27期は2025年に迎える結成30周年に向けて主導型、実利型、実践型の青商会を目指すとしながら、主要な課題として①民族教育支援活動での主導的役割を担うこと、②会員に対する経済生活サポートの幅を広げること、③すべての地方青商会を整備・補強し、宣伝広報力を強化すること、④青商会活動のための財政的土台の構築すること、⑤対外活動を強化することを挙げた。
幹事長の報告に続いて、東京・荒川地域青商会の朴徹剛会長、愛知・名中地域青商会の申泰秀会長、京都・伏見地域青商会の徐一繁会長、中央青商会の朴昌赫副会長の4人がこの間の活動を通じて得た成果や経験について発言した。
総会では26期に大きな成果を上げた団体および個人に対する表彰が行われた。最優秀ブロック賞には中四国ブロックが、最高活躍会員賞(MVM)には愛知・名中地域青商会の申泰秀会長が、最優秀地方KYC賞には茨城県青商会が最優秀地域KYC賞には愛知・名中地域青商会が選ばれた。
総会では金敏寛新会長をはじめとする中央青商会第27期の役員が選出された。
文・写真:金盛國