子どもたちの美術作品
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子育てをするうえで、私のなかで「これはしよう!」「これは絶対しない!」と決めていることがある。
それは、子どもたちが頑張って作った工作や絵画は必ず褒めること。
大人の目線で評価しないこと。
マイナスなことは絶対言わないこと。ダメ出しはもってのほか。
時に暗いといわれる絵を描いたとしても、自身の中に潜むものを表現できること自体がすごいと思う。
私自身、4人きょうだいの末っ子で何をさせても一番不器用だったため、器用な姉たちと何かと比べられてきた。
絵に関しても、姉たちはとても上手だったので、常に下手な私は褒められたことがない。
思春期のとき、とある大人に面と向かって「姉さんたちは上手なのに、お前へたっぴだな!」と言われたことを、いまも実は根に持っている。
その時こんな大人には、絶対ならないと心に決めた。
朝鮮大学校教育学部美術科に進んだのも、絵が下手だからうまくなりたいとの反骨精神からきたように思う。
絵を描くのが大好きで既に上手という同級生たちとは前提が違ったので、最初はもがき苦しんだりもしたが、総じて美術を好きになれて、子どもの美術教育というものも含めたくさん勉強し吸収できたので結果的に良かった。
そして親になり、子どもたちが描く絵や工作をみると、本当に面白い。
子どもたちの表現力は伸びやかで、みているだけで、とても癒されるし元気になる。
子どもたちが学校や園で作ってきたり、描いてきたものは、必ず褒めて、一定期間壁に貼ったりしている。
それらを繰り返していると、自信がある作品に関しては、「オンマこれ飾って!」と自ら言うようになった。
時間があるときは、一緒に折り紙や工作も楽しんでいる。
大人になり経験が増えた分、どうすれば思うような作品にできるのか、応用ができるようになったので、子どもと一緒に作る過程も楽しんでいる。
試してダメだったら一度壊し、また新たな方法を模索する過程は、まさに「創作」だなと思う。
そして、いいものが創れたときの子どもたちの顔は、いつも溌剌としている。
絵や工作などのアートは、心の成長をするうえで重要で欠かせないもの。
家でも伸び伸びと育みたいと思う。(愛)