ずっと変わらない関係性で
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先日、バスケ部時代の同級生と約2年ぶりに会い、近況を報告し合った。
その日は赤羽の一番街商店街に案内し、飲み屋を探した。
客引きたちに声をかけられる度に、繰り出されるかのじょのコテコテの大阪弁が夜空に響き渡っていたのがちょっと面白かった。
店をいろいろ見て周り、1件目の飲み屋で渡されたお土産がコレ。
「あんた阪神ファンやろ? 阪神優勝したな!」
「朝高の時な。いま全然選手わからんわ」
こんな感じで会話が進んでいき1時間ほど経った時、かのじょが「次行こか」と一言。
どうやらハシゴ酒がしたかったらしく、この発言から飲み屋を3軒ハシゴした。
仕事や家庭のことなど、相談したりされたりしていたら、いつの間にか終電もなくなり深夜1時。なんと8時間(!)も話した。
30代後半でこの時間帯はさすがにキツい。
おかげで翌日、見事に二日酔いになった。
………
「幼稚班の時のな、三人で写ってる写真見返すと、あの頃のこと思い出すわ…」
人間生きていたら間違いはあるし失敗もする。
突然縁が切れることもある。
「あんたが何してようが縁切ることはないけどな」
頻繁に連絡をしなくても、数年会わなくても、ずっと変わらない関係性でいたい。
酔っていたから覚えていないかも知れないが、悲しそうなかのじょにそっと話しかけた。(麗)