【特集】はばたけ! コリアンアスリート
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期待の若手を中心に、朝鮮学校出身の在日朝鮮人アスリートたちを取り上げるスポーツ特集。ラグビーワールドカップ・フランス大会の舞台に立った李承信、杭州アジア大会に出場した朝鮮大学校の学生選手たち、ケガからの復帰を果たした女子サッカーの李誠雅など、大舞台へ羽ばたく同胞アスリートたちを応援します。
誇り抱き、チャレンジし続ける
在日ラガーマン・李承信が見た世界
ラグビーワールドカップ2023フランス大会(9月8~10月28日、以下W杯)に日本代表に選ばれ試合に出場し、在日同胞たちに夢と希望、勇気をもたらしてくれた李承信(コベルコ神戸スティーラーズ、22)。W杯を通して目撃した「世界」、在日同胞たちへの思い、いま描く新たな夢について聞いた。
―朝鮮学校出身の在日朝鮮人ラガーマンとして初のW杯日本代表に選出、9月28日のサモア戦で初のメンバー入りを果たし、試合に出場しました。
本当にありがたく光栄に思っています。
在日コミュニティで生まれ育ち、ラグビーを続けてきたからこそ今の自分がいます。自分の中には常に、在日同胞のためにラグビーをしたいというアイデンティティ、信念があります。それをW杯の舞台でいろんな人に届けられたのは大きな財産です。
予選リーグ3試合目のサモア戦で初めてメンバー入りしたときは、自分は誰のためにプレーするのかと考えつづけました。ただラグビーを楽しむのではなく、いろんな人の思いを背負って戦うんだという覚悟で、今までにない強いモチベーションを持って臨みました。
父も現地に応援に来ましたが、一番近くで支えてくれた家族にプレーする姿を見せられて本当によかったです。
出場時間やゲーム中の活躍の場面は多くなく、悔しい部分もあります。今までベンチにも入らずメンバー外になるという経験はあまりなく、初めて挫折も味わいました。でも、大会を経験できたことはこれからのラグビー人生にすごくプラスだと思っています。…
応援!若手アスリート
韓亮昊/ボクシング
朝鮮代表としてリングへ
李洸勝/バスケットボール
同胞バスケ界の先駆者
2年目の飛躍、「在日朝鮮人であること強みに」
文仁柱/サッカー
サッカーができる幸せかみしめ
李誠雅/サッカー
世界で羽ばたく
苦難と試練を乗り越え、世界の舞台で活躍する各界の同胞アスリートたちにズームイン!
●新天地で輝き
安柄俊/サッカー
●世界チャンピオンへ
朴春蘭/テコンドー
感じた「世界」、目標新たに
座談会/杭州アジア大会に参加して
朝鮮民主主義人民共和国(以下、朝鮮)代表選手として杭州アジア大会(9月23日~10月8日)に参加した在日同胞アスリート5人のうち、朝鮮大学校(東京都小平市)の学生たち3人に集まってもらい座談会を開いた。
黄燦俊さん(体育学部3年/サッカー)
李泰河さん(体育学部3年/サッカー)
李慧京さん(経営学部1年/水泳)
―まずは、アジア大会お疲れさまでした。
一同:ありがとうございます。
―それぞれ、参加した感想を一言。
黄燦俊(以下、黄):すべて途中出場だったけど、全5試合に出場できた。自分の実力はまだまだだと実感した一方で、世界でも戦えるということをある程度証明できたと思っている。
李泰河(以下、李):試合に出て活躍したかった。出場はゼロだったけど、国際大会の雰囲気を味わって得たものもある。
李慧京(以下、慧):私は朝鮮代表として2回目の国際大会出場。久しぶりに祖国の選手やコーチと再会できてうれしかった。
…
全文は12月号に掲載されています。
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