民族教育の大切さ
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私の母校である東京朝鮮第1幼初中級学校が2年後に創立80周年を迎える。1945年12月15日に創立された同校はこれまで78年間、同胞たちによって支えられてきた。特に2011年の東日本大震災を契機に当時の校舎の老朽化が問題となり、今後、地震が起きても児童・生徒たちが安全に生活できるようにしなければならないという同胞、卒業生たちの思いで新校舎建設が行われた。
新校舎が建設されている時、自分は生徒だった。当時はまだ同胞や卒業生の思いなどあまり感じ取れていなかったが、母校を卒業し、大人になるにつれて当時の同胞、卒業生たちの母校に対する思いを感じることができた。今度は自分が学校を支える一員になるという自覚が芽生えた。また居住地域での朝青活動(学校美化活動、学校行事のお手伝い)を通じて母校のために活動する意義を再確認することができた。
このように自分の母校を例に挙げながら、ウリハッキョは1世、2世の先代たちの運動があって今まで守られてきたということを今一度考え直している。
また、朝鮮学校に対するヘイトクライム、ヘイトスピーチや公的補助からの除外、児童・生徒数の減少など難しい状況の中で、自分は朝鮮学校のために何ができるかを考えていきたい。先日、2024年度月刊イオ1月号(新年号)の民族教育特集を作り終えて感じたことは、民族教育はとても大事であり、民族教育を通じて私たちは朝鮮人に育っていくということだ。また私たちは朝鮮人として生き続け、朝鮮人になり続けなければならないということを深く考えることができた。
朝鮮学校がこれからもこどもたちの学び舎であり続けるために1人の朝鮮人として頑張っていきたい。
また自分を育ててくれた朝鮮学校に恩返しをするという思いと、民族教育を守っていく一員としての自覚を持ち、今後も卒業生として母校の支援活動に励んでいきたい。(国)