【イオニュースPICK UP】鉄骨工事が終了! 川崎初級新校舎上棟見学式
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今年10月の竣工式に向け、新校舎を建設中の川崎朝鮮初級学校(1946年創立、姜珠淑校長)で2月23日、新校舎上棟見学会が行われ、石昌鎮建設委員会委員長(50)をはじめとする建設委員、同校の園児・児童たちが集まり、新校舎への期待を膨らませた。24日で鉄骨工事は終わり、今週からは壁を貼る作業が始まっている。
この日は朝から雨が降り、寒い天気だったが、子どもたちは骨組みが完成されていく校舎に興味津々の様子だった。
同校卒業生で2人の息子も同校に通った石昌鎮建設委員長は、「新しい校舎を地域のみんなが集まれる場所にしたい。オモニたちがカラオケをしてもいいし、スクリーンゴルフをしてもいいなと夢が膨らみます。みんながちゃんと学べるように、地域を盛りあげられるように―。今日みんなの顔を見て、頑張る勇気をもらいました」とあいさつした。
続いて体育館では建築士の鄭愛香さん(32)による進捗状況の説明会があった。
新校舎の建設イメージを描いた5枚のパネルを使って説明した鄭さんは、名古屋市の出身。朝鮮大学校教育学部美術科を卒業した後、デザインを学び、建築の道に進んだ。
園児や児童たちからは、女子児童の「更衣室はありますか?」という質問や、「教室は小さくなりますか?」「遊具は設置されますか?」などさまざまな質問が寄せられた。
「ミカンの木は植えますか?」と聞く児童もいた。
ミカンの木は、1970 年に建設された旧校舎の入口にあったのもので、春には蝶々が飛んでくるので子どもたちが楽しみにしていたという。「実ったミカンを食べることも恒例で楽しみにしていましたよ」と教えてくれたのは梁清姫先生。50年以上もの間、川崎ハッキョの歴史を見てきた旧校舎を懐かしむ子どもたちが愛らしい。
冷たい雨の中の上棟見学会だったが、建設委員会から配られたお菓子を手渡され喜ぶ子どもたち、女性同盟川崎支部の方々が用意したコーヒーを飲みながら一服を楽しむ大人たちの輪に、見ている側も気持ちが和んだ。
月刊イオでは2023年12月号から隔月で川崎初級の新校舎建設に携わる人たちの手記を連載しているので、読んでみてください。(文・写真:張慧純)