【イオニュースPICK UP】「同胞たちと心臓を一つに合わせ」―2026W杯アジア2次予選、朝・日戦今夜キックオフ
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2026年FIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(ホーム&アウェー方式)の朝鮮民主主義人民共和国対日本の第1戦が本日、東京の国立競技場で行われる。
朝鮮男子代表チームは19日午後、羽田空港に到着。男子代表チームの日本訪問は2017年12月以来、6年3ヵ月ぶりとなる。
チームは試合前日の昨日、国立競技場で公式練習を行った。練習に先立って、シン・ヨンナム監督の記者会見も行われた。
シン監督は会見冒頭、今回の試合について「非常に意義のある、熾烈な戦いになる」と展望。続けて、記者の質問に答えた。
朝鮮新報記者が、2月28日に国立競技場で行われた女子サッカー・パリ五輪アジア最終予選の朝鮮対日本戦での在日同胞の熱烈な応援に触れながら、「サッカーにおいて応援が持つ力」について質問すると、「同胞たちの応援がそのまま選手たちの力となり、試合の成果へとつながる。私たちは競技場で常に同胞たちと互いの心臓を一つに合わせ、ともに肩を組んで走る心境で試合に臨んでいる」と話した。
会見には、元朝鮮代表のFWでJリーグや海外でも活躍した鄭大世さんも参加。自身もプレーしたワールドカップ2010年南アフリカ大会当時と現在で、代表選手たちにどのような違いがあるのか、現在のメンバーはどのような点で進化したのかについて代表チームの元同僚であるシン監督に質問した。これに対してシン監督は、「2010年と今では顔ぶれがガラッと変わっている。現在の代表選手たちは当時よりも熱心に努力し、すべての面で上回っている」と答えた。
一方、シン監督はチームの戦術に関する質問には明確に答えなかった。先日のアジアカップの準々決勝で日本がロングボールを多用したイランに敗れ去ったことに触れながら、この戦法を用いる考えはあるのかという質問には、「明日の試合を見ればわかる」と一言。日本チームに対する印象や、チームとして試合に向けてどのような準備をしてきたのかという質問にも、「日本はアジアでも強豪国。日本との対戦に向けて、こちらも多くの準備をしてきた」と答えたが、具体的な準備過程や内容には言及せず、「明日の試合をみてほしい」と語るにとどめた。
アジア2次予選では各グループの上位2チームが3次予選に進出する。朝鮮は日本、ミャンマー、シリアとともにB組に属している。朝鮮は現時点で1勝1敗の勝点3でグループ2位、日本は2勝0敗で1位となっている。今日の試合に引き続き、26日には平壌の金日成競技場で朝鮮のホームゲームが行われる。
昨年9月の杭州アジア大会では、準々決勝で日本が朝鮮を2対1で下した。今回の試合も激しいたたかいが予想される。
キックオフは19時20分だ。(文:李相英、写真:李鳳仁)