東京朝鮮第5初中級学校/耐震改修完了、500人参加で完工式 生まれ変わった校舎、 未来への責任
広告
東京朝鮮第5初中級学校(墨田区、1946年4月8日創立)の校舎耐震・全面リニューアルを祝う「東京第5初中耐震改修事業完工式」(主催=改修事業実行委員会)が4月14日、同校で行われた。耐震校舎改修事業は未来の同胞社会と子どもたちへの責任を果たすこと―。1世、2世たちが築き、維持させてきた校舎を、安全性が担保され、よりよい教育環境を備えた校舎に改修し、学校を地域同胞社会の拠点としてさらに発展させていくことを目的に行われた。
校内リニューアル、人工芝運動場も
東京第5初中の校舎は1961年に鉄筋3階建てで完成した。90年に大規模改修工事が行われたが、時の流れとともに校舎は老朽化。2011年の東日本大震災で壁にひびが入り、雨漏りも発生するなど耐震性も低下していった。老朽化した校舎をどうするか、生徒数が減少し学校運営が年々、厳しくなる中で巨費を投じて改修工事をするべきか、長年にわたる議論と葛藤が続いた。そんな中、学区である墨田、葛飾、江戸川の各総聯支部常任委員会が立ち上がり、校舎改修を決意。22年8月、改修事業実行委員会を発足させた。3地域から共同代表が選出され、耐震・改修のための寄金運動を地域をあげた大衆運動として展開した。改修は昨年7月から始まり、今年2月に基本工事が終了した。
・・・
教育環境設備の面では校門と校舎入口、教室、廊下などの校内の全面リニューアル、屋上は活動可能な重歩行対応塗料による屋上防水を行い、バスケットボールコートも設けられた。また運動場が人工芝化され、校舎の外には有料コインパーキング、バリアフリートイレが置かれた。
・・・
「完工は新しいスタート」
この間、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、同胞たちが学校に足を運ぶ機会が制限され、経済状況も厳しさを増すという困難を乗り越え、校舎改修は同胞たちの団結した力で成功裏に終わった。
葛飾地域選出の共同代表・黄昌弘さん(64)はこの期間、支部の専従活動家などと一緒に多くの同胞宅を回り、改修事業への支援を募る活動を精力的に行ってきた。「改修された校舎を見て涙が出そうになった。正直言うと、最初は目標を達成できるとは思わなかった。これまでの努力が実ったと思うと感慨無量だ」。
・・・
女性同盟葛飾支部はチマ・チョゴリ販売で得た収益を寄付した。学区内の青年同盟支部のメンバーたちは、行事開催や物販を通じて得た収益金でICT機材を学校に寄付したほか、「새 희망 나의 학교(新しい希望 私の学校)」というタイトルで情報誌を毎月15日に欠かさず発刊。3地域の活動報告や改修工事の進捗、改修事業に貢献した人びとのインタビュー記事などを掲載した。学区内の女性同盟メンバーや学校のオモニ会は昨年12月、チャリティコンサート「未来への一歩」を開催。ほかにもアボジ会や青商会などさまざまな団体が支援の輪に加わり、計548人の同胞たちが改修事業に協力した。
・・・
以上が記事の抜粋です。記事の全文は本誌6月号にてご覧ください。
定期購読はこちらから。
Amazonでは一冊からでもお求めいただけます。