ウトロ平和祈念館を初訪問
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先月、私用で京都に行く機会があった。
その機会に以前から行きたかったウトロ平和祈念館(京都府宇治市 以下、祈念館)を訪れることができた。ウトロ地域には何度も取材に訪れたが祈念館には来る機会がなかった。
祈念館は、ウトロ地域の歴史を伝えるとともに交流の場として2022年4月30日にオープンした。
ウトロ地区は解放前に飛行場建設のために集められた朝鮮人が解放後もとどまり集落を形成。その後、土地の明け渡しを求められ住民たちは長い闘争を強いられることになる。
詳しい歴史などについては、祈念館のホームページを参照してもらいたい。(https://www.utoro.jp/)
初めて訪れた祈念館は想像していたよりも大きく立派だった。
1階に受付と交流スペースがあり、2階、3階が展示スペースとなっている。展示を見て回るとウトロの歴史、闘いの記録、人々の生活の様子を知ることができる。
展示室は写真撮影が禁止となっているので写真を掲載することができないが、建物の前のスペースには昔の家屋や井戸のポンプなどが置かれ、素敵な空間となっていた。
祈念館の並びには闘いの一つの結実であるウトロ市営住宅が建てられている。
祈念館の副館長の金秀煥さんにも久しぶりに会い、いろいろと話を聞くことができた。
訪ねたのは平日だったが、何人かの来館者がいた。オープンから1年もたたない23年1月に来館者1万人を達成。高校生や大学生が団体で学習に訪れることも多いという。
近鉄京都線の伊勢田駅から西に600メートルほどのところにある。一般500円/高校生以下100円/小学生以下無料。
ぜひ訪ねてもらいたい。(k)